6月7日、レイズの本拠、フロリダ州で開催されたマリナーズ戦。一回表、まっさらな「先発」のマウンドに立ったのは、普段は終盤を任せられるレイズの右腕ライン・スタニクだった。1死満塁としたが、160キロ近い速球を武器に後続を抑えた。ベンチに戻るとケビン・キャッシュ監督にねぎらわれ、一回無失点でお役ご免となった。 二回からは先発経験のあるオースティン・プルイットが登板。予定通りの継投だったが、7イニングを投げて5失点。試合は4-5で敗れた。 大リーグ30球団で、この継投策をするのは今のところはレイズしかいない。その戦術を、チームは「Opener(オープナー:最初に投げる人)」と呼ぶ。 大リーグで投手の分業制は確立されていて、先発投手が最低6イニングを投げ、その後に速球派の救援投手を次々と投入していくのが、理想の継投策だ。 レイズのやり方は、その真逆。突拍子もなく見える一手は、綿密な計算があった。そ
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