テレビで初めてブストークが面白くなった瞬間 そのやりとりは今見ても絶対面白いはずです。たぶん、テレビの歴史で初めて、いわゆる自虐のブストークが面白くなった。オアシズの前の先輩って邦ちゃん(山田邦子)や久本(雅美)さんや野沢(直子)さんがテレビで活躍する女芸人の先駆ですけど、みなさん決して容姿をビジネスにはしていなかった。ミッチャン(清水ミチコ)だって、『夢で逢えたら』で「みどり」というブスキャラのコントはありましたけど、あくまでもコント上のキャラクターであって、本来の彼女はモノマネが主戦場ですよね。 関西でいえば、吉本新喜劇での(島田)珠代さんや(山田)花子さんなんかの笑わせ方も、また意味合いが違う。オアシズのそれは、テレビでのクロストークで女子アナやアイドルみたいな“美しい敵キャラ”を作るひとつの“手法”というか……もちろん当時は深い考えもなく半分素人の強みもあったと思いますけど、とにか