最近、電車に乗っていてけっこう驚くのが、米Apple社の携帯電話機「iPhone」を使っている人が多いことです。しかも、いかにも新しい電子機器に飛びつきそうな男性ばかりでなく、若い女性に目立ちます。私が大学生だった20数年前のApple社は、熱心な「信者」に熱狂的に支持されていてはいるものの、基本的にはマイナーな、知る人ぞ知る、というタイプのコンピュータ会社でした。私の研究室の先輩にも「信者」がいて、研究室にはApple IIだの、初代のMacintoshがころがっていたものです。 最初にiPhoneが登場したとき、私が真っ先に思い出したのは、1999年にパイオニアが発売した、全面が液晶になっている携帯電話でした(参考記事。これは、電話番号もタッチパネル式の液晶で入力する、当時としては画期的な製品でしたが、結局あまり注目されずに終わってしまいました。その後パイオニアは携帯電話事業から撤退し