山口晃が向き合う『ドラえもん』の原画たち。「これぞ名人芸」50周年を迎えたマンガ『ドラえもん』。その原画を拡大することで「絵」として『ドラえもん』を鑑賞するという書籍『THE GENGA ART OF DORAEMONドラえもん拡大原画美術館』が発売中だ。これを機に、「THE ドラえもん展」にも参加した経験を持つアーティスト・山口晃が『ドラえもん』の原画と向き合った。 文=鳥澤光 マンガの原画を絵として鑑賞するコツとは? 1970年生まれの『ドラえもん』と1969年生まれの山口晃。「ガリバートンネル」や「インスタントミニチュア製造カメラ」などのひみつ道具を愛していた画家が、『THE GENGA ART OF DORAEMONドラえもん拡大原画美術館』に収められた直筆原画をじっくり鑑賞。“マンガを読む”とは別種の“原画を観る”ことの楽しみについて語った。 『THE GENGA ART OF