ブクガの音楽性はしばしば「現音ポップ(=現代音楽+ポップス)」と形容される。具体的には、先述した特徴的なリズム構造や楽器の編成、そして短いリフの反復を主とした楽曲の構成には、ミニマリズムをはじめとした現代音楽からの影響が如実だ。実際、サクライもスティーヴ・ライヒのファンであることを公言している。 一方で、エイトビートのノリを基調とした疾走感あふれるドラムはパンクやハードコアのようなダイナミズムを持っているし、メロディラインも一癖あるもののキャッチーだ。という具合に、現代音楽のみならず、ポストロック/マスロック的な響きの流麗さやポップパンクのような人懐こさも持ち合わせている。 なにより、変則的なビートに錯綜するリフの乱れ打ちを4人の歌声が貫通することで、全体がにわかにポップに響き出す。このグループならではのケミストリーがブクガの音楽が持つ一番の魅力だ。 ブクガは2015年の始動から5年、アル
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