観測史上最速の梅雨明け宣言が全国各地で相次いだ今夏、酷暑によって電力需給がひっ迫しても、涼みながらテレビ番組が見られるテレビチューナー内蔵エアコンが、東京都内で開催中の家電展示会にお目見えした。 テレビ付きエアコン「Parasite Air(パラサイトエアー)」を発表したのは、家電メーカーのローセンス。これまでデッドスペースとされてきた本体前面のパネル部分に20インチ有機ELディスプレイとスピーカーをはめ込んだ。 「電力がひっ迫しても見られるテレビを作れないか」 エアコンにテレビ機能を統合するきっかけは、ある放送局の役員から持ちかけられた、苦笑まじりの相談だった。 政府は6月末、「電力需給ひっ迫注意報」を7年ぶりに発令。各家庭や企業に対して節電への協力を求める一方、熱中症を防ぐために冷房は適宜使用する「無理のない節電」を呼びかけた。 視聴者に節電を呼びかける報道番組も、スタジオの照明を暗く
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