高浜原発にMOX燃料を搬入する船。使用済み核燃料を再処理したプルトニウムとウランで作られている=6月、福井県高浜町核燃料サイクルとプルトニウム 【永井靖二】「人類滅亡まで5分」。米国の科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は1月、科学者らが核戦争の危機を訴える「終末時計」について、福島第一原発の事故などを理由に「5分」とした昨年に続き、今年も同じ刻限にすると発表した。 特集「核といのちを考える」 「2013年のうちに米国は日本に六ケ所の稼働を諦めさせるべきだ」。同誌は「5分」とした理由を述べたオバマ・米大統領宛ての公開書簡で提言した。 六ケ所とは、青森県六ケ所村にある使用済み核燃料の再処理施設。近く始まる検査が済めば、本格稼働させる準備が進む。 続きを読む関連記事(核といのちを考える 孤立する日本:下)たまり続けるプルトニウム8/4(孤立する日本)核兵器非難の声