出典:日経コンピュータ 2011年11月24日号 pp.82-87 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) 高価な専用ハードであるネットワーク機器にオープン化を迫る黒船が到来した。その名は新規格「OpenFlow」。業界標準のソフトと汎用ハードで、従来よりも低価格かつ新技術を備えたネットワーク機器を実現できる。その利点に目を付けたNECやNTTデータ、NTTコミュニケーションズなどが採用に乗り出した。OpenFlowを巡るユーザーとメーカーの動向を追う。 「ルーターやスイッチなど現在のネットワーク機器は、サーバーに例えると『メインフレーム』。OpenFlowはネットワーク機器のオープン化をもたらす。ベンチャー企業やユーザー企業でさえも、新しい機器を自由に開発できるようになり、市場の競争原理が激変する」――NECシステムプラットフォーム研究所の岩田淳所長代理は、O