■MBA ぶつかり合う“志” エグゼクティブになるにはMBA(経営学修士)取得が当たり前ともいえる環境にある欧米企業と違い、日本企業では、まだビジネススクールの教育に対する評価が定まっていない。そのような状況下で、多くの日本のビジネススクールはいまだ試行錯誤の段階にある。 1992年に民間のスクールとして産声を上げ、2006年度から文部科学省認可の専門職大学院としてスタートしたグロービス経営大学院。既存の大学を基盤としないことを、逆に強みとし、民間発ならではの柔軟な発想と明確な教育理念を打ち出した社会人教育で人気を集めている。マネジング・ディレクターであり、経営研究科副研究科長も務める田久保善彦氏に、その理念と成功の秘訣(ひけつ)の一端を聞いた。 −−他校との違いは 「アカデミックな内容を否定するわけではありませんが、本学の教育は、実務で役立つことに重きを置いています。今こ