[シカゴ 2日 ロイター] 米疾病対策センター(CDC)は2日、同国で2人の子どもが新種の豚インフルエンザに感染していたことを明らかにした。感染の拡大は確認されていないが、2009年に発生した新型インフルエンザ(H1N1型)の遺伝的特徴が2例のウイルスに発見されたとし、医療機関に注意を呼び掛けている。 CDCによると、感染した子ども2人は既に回復している。1人はインディアナ州に住む男児で7月末に発症。豚との直接的な接触はなかったが、男児の世話をしていた人物が豚と接触していた。もう1人はペンシルベニア州に住む5歳未満の女児で、8月に発症した。農産物関連のイベントで豚と接触したという。 CDCは、2人が感染したウイルスを調べた結果、09年に発生し世界的に流行したH1N1型の遺伝子を持っていたと指摘した。世界保健機関(WHO)は、H1N1型の感染で10年8月までに約1万8450人が死亡したと推計