岸田外務大臣は、閣議のあと記者団に対し、鳩山・元総理大臣が、ロシアが併合したクリミアへの訪問を検討していることについて、「政府の立場と相いれない」として、訪問の中止を要請したことを明らかにしました。 鳩山氏の事務所は、「外務省の要請も踏まえ慎重に検討したい」と話しています。 これについて、岸田外務大臣は、閣議のあと記者団に対し、外務省として、5日、鳩山氏側に、訪問の中止を要請したことを明らかにしたうえで、「ロシアによる一方的なクリミア併合は決して認められないという政府の立場と相いれず遺憾だ」と述べました。 一方、鳩山氏の事務所は、NHKの取材に対し、「クリミアへの訪問について、ロシア側から打診は受けているが、まだ決まっていない。外務省の要請も踏まえ、慎重に検討したい」と話しています。
全人代始まる 「新常態」とは 3月6日 19時55分 中国の向こう1年の重要政策を話し合う全人代=全国人民代表大会が5日から北京で始まりました。 世界第2位の経済大国である一方、軍備を増強し、東シナ海や南シナ海では領有権を巡って周辺国と対立する中国が、今後、どこに向かおうとしているのか、全人代の取材にあたった藤田正洋記者が解説します。 世界が注目! 舞台は、北京の観光名所、天安門広場の西側に建つ人民大会堂。 向こう1年の重要政策について話し合う全人代には、全国にある省や直轄市、自治区、特別行政区、それに軍の代表、合わせておよそ3000人が出席します。 内外から注目を集める全人代は、取材する側の数もけた違いです。 ことし取材の登録をした報道関係者は国内・国外を合わせて3000人以上に上りました。 初日に行われた李克強首相による政府活動報告の取材には、早朝から数百人の記者やカメラマンが
イラク政府は5日、過激派組織IS=イスラミックステートが、イラク北部にあるメソポタミア文明の遺跡を破壊したと発表し、イラクでの戦闘が激化するなか、貴重な文化財の破壊が進むことが懸念されます。 それによりますと、過激派組織ISが支配するイラク北部の都市、モスルの近郊にあるニムルド遺跡で、ISが重機などを使ってこの遺跡を破壊したということです。 どの程度破壊されたのかは分かっていません。 ニムルド遺跡は、紀元前9世紀ごろにアッシリアの首都がおかれた古代都市の1つで、これまでの発掘調査で、およそ3000年前の彫像や石碑、それに王のものとみられる墓などが見つかっているメソポタミア文明の貴重な遺跡の1つです。 ISは先月末にも博物館や遺跡とみられる場所で、戦闘員が石像などの文化財を破壊したとする映像をインターネット上に投稿しています。 こうした行動の背景には、偶像崇拝を禁止するイスラムの教えを厳格に
中国政府は、みずからが提唱しているアジアインフラ投資銀行に、ヨーロッパの一部の国が参加の意向を示していることを明らかにし、銀行に参加するかどうかを巡るアジア内外の国々の判断に影響を与えそうです。 これについて中国の楼継偉財政相は記者会見で、「ヨーロッパの一部の国が参加の意向を伝えてきている」と述べ、ヨーロッパにも銀行への参加に向けた動きが出てきていることを明らかにしました。 さらに、「アジア以外の地域の国で参加したいという意向を伝えてきたところは少なくなく、比較的大きな国も含まれていると思う」と述べました。 楼財政相は具体的な国の名前は明らかにしませんでしたが、関係者によりますと、G7=先進7か国にも参加を検討している国があるということです。 一方、日本やアメリカは、銀行の運営の仕組みに不透明な点が多いなどとして参加に慎重な姿勢を示していますが、楼財政相は「われわれは日本にも協議の状況を随
東日本大震災からまもなく4年になるのを前に、イギリス議会の一室を会場に5日、被災地にゆかりの深い歌手や指揮者による復興支援コンサートが開かれました。 コンサートでは、音楽を通じて復興支援に取り組んでいるイギリス在住の歌手、鈴木ナオミさんが復興支援ソングの「花は咲く」や、被災地の人たちの思いをつづった歌などを披露しました。 また、福島県いわき市出身の大友スミス亜紀子さんの指揮で、イギリスの作曲家の楽曲なども演奏されました。 会場にはイギリスで暮らす日本人や、和服姿のイギリスの女性なども訪れ、被災地への思いを新たにしていました。日英議員連盟に所属するフーパー上院議員は「今も被災地では苦しみを抱える人がいると思います。こうした機会は人々の記憶を呼び起こすためにとても大切です」と話していました。
中国・広東省広州の鉄道の駅で6日朝、刃物を持った人物が利用客らを無差別に切りつけ、9人がけがをしたほか、事件に関わったとみられる1人が射殺され1人が身柄を拘束されました。 この事件で、これまでに9人がけがをして病院に運ばれて手当てを受けています。 また、警察は現場で1人を射殺し1人を拘束したとしています。 インターネット上には、事件現場の映像や写真だとして、刃物のようなものを持った男の様子や、現場で警察官らが警備に当たる様子などが掲載されています。 事件の詳しい状況などは明らかになっていませんが、警察はテロの可能性も含めて捜査しているとみられます。 中国では5日から、向こう1年の国の重要政策を話し合う全人代=全国人民代表大会が開かれていて、各地で警備が強化されていたところでした。 広州駅では去年の5月にも、男が刃物で利用客を切りつける事件が起きています。
過激派組織IS=イスラミックステートに殺害されたとみられる湯川遥菜さんの所持品が、別の武装組織のメンバーからトルコの日本大使館に送られたあと、4日、千葉市に住む両親の元へ届けられていたことが分かりました。 湯川さんの所持品は、拘束される直前まで行動を共にしていたシリアの反政府勢力の幹部から、隣国トルコの日本大使館宛てに送られていました。 関係者によりますと、所持品は外務省の担当者がトルコから日本に持ち帰り、4日に千葉市花見川区に住む両親の元へ届けたということです。 所持品には、パスポートや衣類、携帯電話のほか、メモなどもあったというこことです。 警察は「人質による強要行為等の処罰に関する法律」の人質殺人などの容疑を視野に捜査を進めることにしていて、湯川さんの家族から同意が得られれば、所持品の提出を受けて詳しく調べることにしています。
アメリカ西部カリフォルニア州で小型機がゴルフ場に不時着し、乗っていた1人がけがをして病院で手当てを受けています。地元のメディアは、小型機には俳優のハリソン・フォードさんが乗っていたと伝えていて、警察などが状況の確認を急いでいます。 この事故で、小型機を操縦していた男性がけがをして病院に搬送されたということです。 警察や消防は乗っていた人の名前は明らかにしていませんが、地元のメディアは、小型機には俳優のハリソン・フォードさんが乗っていたと伝えています。 地元の消防は記者団に対し、「われわれが現場についたとき、男性には意識があった。容体は安定していた」と話しています。 現場を上空から撮影した映像からは、黄色と銀色の機体の小型機の前の部分が大きく壊れ、芝生には機体を引きずったような痕もみられます。 また、機体の脇には消防車が1台止まっていて、隊員とみられる人の姿も確認できます。 ハリソン・フォー
エボラ出血熱が過去最悪の規模で流行し、4000人以上が死亡したリベリアで、流行が始まって以来、初めて、患者の数がゼロになりました。 しかし、国境を接する隣国のシエラレオネなどでは逆に患者が増え、終息に向けて予断を許さない状況が続いています。 5日には、最後に感染が確認された58歳の女性患者が首都モンロビアの治療施設を無事に退院し、関係者に拍手で見送られました。 この女性はエボラウイルスの感染で3人の子どもを亡くしましたが、看護師に祝福され、「私は世界でも最も幸運な人間の1人だ」と喜んでいました。 エボラ出血熱の流行で、西アフリカでも最も多い4000人以上が死亡したリベリアでは、このまま新たな感染が報告されなければ、流行の終息が宣言されることになります。 しかし隣国のシエラレオネとギニアでは前の週と比べて、むしろ患者の数が増え、合わせて132人が新たに報告されるなど、ウイルスが国境を越えて再
街全体でエネルギーを効率的に利用する「スマートシティ」を整備する計画が進むインドで5日、日本企業の先端技術を紹介するセミナーが開かれました。 このうち、新しい州都をスマートシティとして建設することを計画しているアンドラプラデシュ州政府のトップのナイドゥ氏が「日本とは共に成長する良好な関係を築いていきたい」と述べて、スマートシティ作りに向けた日本の協力に期待を表明しました。 また、日本からは、スマートシティの整備を推進する自治体の担当者がさまざまな環境技術を取り入れた街づくりの現状を説明しました。 日本の企業もIT技術を使って電力需要のピークを抑える試みや、ごみを効率よく燃やして発電する仕組み、それに余った電力を蓄える高い性能の電池など最先端の技術を紹介しました。 参加した地元政府や企業の関係者からは日本の経験と高い技術力に関心が集まっていました。 インドでは人口の急増に伴うエネルギー不足が
東日本大震災からまもなく4年となるのを前に、福島県など5つの県からの食品の輸入が規制されている香港で、日本の食の安全をPRしようという催しが開かれ、県の担当者らが厳しい検査を行っているなどとアピールし、規制の緩和を呼びかけました。 香港は東京電力福島第一原子力発電所の事故をきっかけに福島県や栃木県など5つの県から野菜や果物、粉ミルクの輸入を停止するなど日本の食品の輸入規制を行っています。 催しでは、福島県の担当者が、特産の米はすべて放射性物質の検査を行って安全性を確保しているとアピールしたり、栃木県で粉ミルクを生産するメーカーの担当者がこれまで商品から放射性物質は検出されていないと説明したりして、輸入の拡大や規制の緩和を呼びかけました。 参加した香港企業の関係者からは「少しでも不安がある間は積極的な輸入に踏み切ることはできません」という声や「厳しい検査で安全を確認していることをもっとアピー
北朝鮮で人道支援活動に当たっていた韓国系のカナダ人の牧師とみられる男性が、北朝鮮の当局に身柄を拘束されたことが分かり、カナダ政府が対応に当たっています。 リム牧師は北朝鮮北東部の養護施設で人道支援に当たるため、ことし1月に中国から北朝鮮に入国しましたが、その後、連絡が取れなくなり、5日までに北朝鮮側からカナダ政府に牧師を拘束したという情報が寄せられたということです。 カナダ外務省の報道官はNHKの取材に対し、詳細は明らかにできないとしながらも「北朝鮮でカナダ人が拘束された事実を把握しており、家族と連絡を取っている」と説明しています。 カナダは5年前から北朝鮮との外交関係を停止していますが、リム牧師は頻繁に北朝鮮を訪れて孤児院などで支援活動を行っていたということで、教会の関係者は拘束された理由が分からないとしています。 北朝鮮ではこれまでもアメリカ人や韓国人の教会の関係者がスパイ容疑などで拘
過激派組織IS=イスラミックステートが拠点とするイラク北部の都市、ティクリットに対するイラク政府軍の奪還作戦が続くなか、国連は戦闘によって周辺の住民3万人近くが家を追われたと発表し、市民の安全への懸念が強まっています。 政府軍はISの部隊が占拠とするティクリット中心部を包囲して物資の補給を断ち、空と陸から大規模な攻撃を続けています。 これに対して、IS側も通常の戦闘に加えて、夜中に政府軍の部隊に車ごと突っ込んで自爆するなど、反撃しているほか、5日にはティクリット周辺の油田を燃やし、煙で上空の視界を悪くすることで空からの攻撃を防ごうとするなど抵抗を続けています。 こうしたなか、国連は声明を発表し、今回の戦闘によって、これまでに周辺の住民2万8000人が家を追われたほか、現地の状況から今後、こうした住民はさらに増えると指摘しました。 ティクリットでは、IS側が避難しようとする住民を拘束し、「人
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