成長痛に苦しむ大規模ソーラー発電 JBpress(日本ビジネスプレス)（英エコノミスト誌 2010年4月17日号） ソーラーパネルの価格は欧米のメーカーに打撃を与えるほど急速に下落しているが、まだ太陽を競争力のある発電源にするほどには安くなっていない。 太陽エネルギーは可愛げのない若者になった。かつては、輝くばかりに新しい、前途有望な愛らしい小さな赤ん坊だった。いつの日か間違いなく良識ある市民に成長するだろうし、中身のある人間になる可能性も十分にある。 現在は、子供と大人の狭間にある。もはや甘やかされ、ちやほやされる子供ではないが、まだ経済的に自立できるところまで育っていないのだ。 このことは、太陽光発電に強く大きく育ってほしいと願う政府にも、これまでの成長から利益を得てきた企業にも、課題を突きつけている。太陽エネルギーが今後も成長し続けることを疑う人は誰もいない。問題は、誰が成長痛に一番苦しむか、だ。 太陽エネルギーは、クリーンで潤沢なために人気となってい
