7月15日、低迷するブラジル経済が緩やかな景気後退に陥るリスクは相当に大きく、既に景気後退入りしてしまった可能性もある。写真はルセフ大統領。14日撮影(2014年 ロイター/Ueslei Marcelino) [リオデジャネイロ 15日 ロイター] - 低迷するブラジル経済が緩やかな景気後退に陥るリスクは相当に大きく、既に景気後退入りしてしまった可能性もある。そうであれば、10月5日の大統領選に向け、野党に攻勢を強める材料を提供することになるだろう。 ルセフ大統領が就任した2011年初め以降、世界的にコモディティ需要が減退するのと歩調を合わせる形で、ブラジル経済の成長率は平均で年2%程度にまで鈍化。政府は消費喚起による経済のテコ入れを図ったものの、投資が需要に追い付けずに物価が上昇し、最終的に中央銀行が利上げに動いたために、おおむね裏目の結果を招いた。