新築やリフォームの完成時に、記録として写真に残しておきたいという人は少なくありません。ビルダーから撮影の依頼があった際、私は必ずビルダー用のデータとプリントとは別に、施主の記念用にとDVD1枚とフォトブックをセットで納品するようにしています。引越しを終えたばかりの頃は室内が雑然としていますし、数年経ってからでは、どんなに整理整頓しても、入居直前の空間を見ることはできないからです。プロは、一眼レフを三脚に備え、主に広角レンズを使って撮影し、最後は現像ソフトで調整するなどのプロセスを経ます。ここではみなさんお手持ちの(コンパクト)デジカメで撮影することを前提に、手間をかけずに、建築写真を撮れるコツをまとめています。一眼レフのお持ちの方にも参考になる手法です。カメラの機種やレンズの解像度、ノイズの問題などは、大きな問題ではありません。できるだけプロに近い状態、少しでもきれいな状態で記録することが