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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (11)

  • 恐竜時代のひな鳥の化石、通説上回る多様性が判明

    新たに見つかったエナンティオルニス類の復元図。体長は5センチほど。羽根の証拠は見つかっていないが、可能性として描かれた。(PHOTOGRAPH BY RAUL MARTIN) およそ10年前、スペイン中部の湖の底で、鳥のひなの化石が発掘された。最近の分析により、この化石が、今から約1億2700万年前のほぼ完全な鳥の骨格であることが明らかになった。地質年代で言えば中生代、恐竜がいた時代である。(参考記事:「恐竜時代のひな鳥を発見、驚異の保存状態、琥珀中」) この鳥は、エナンティオルニス類という原始的な鳥類だ。現生の鳥に似ているが、顎には歯があり、翼には指と爪があった。化石のひなの体長は5センチほどで、生きていたときの体重はわずか10g程度だったと考えられる。これまでに見つかっている中生代の鳥類の化石としてはおそらく最小だ。 英マンチェスター大学の上級研究員ファビアン・ノル氏が3月5日付けの学

    恐竜時代のひな鳥の化石、通説上回る多様性が判明
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    tdakak 2018/03/14
  • 第2回 鳥がいるといないとで、自然はどう変わるのか

    鳥類学者である川上和人さんが所属する森林総合研究所は、文字通り、森林について総合的な研究をするのを目的にした研究所だ。 そこに「鳥類」をテーマにする川上さんがいるというのはどんな理由なのか、あらためて聞いておきたい。川上さんがまるで探検家のような装備で小笠原の島々を訪ねることも、まさにそのことが関係しており、川上さんが一種独特なトーンで「鳥ってすごい!」を連発する秘密にも迫れるのではないかと思う。 「もともとこの研究所は農林水産省林野庁の林業試験場で、林業の研究をするところだったんです。その中に、鳥獣の研究室がありました。今でこそ、鳥獣業務というと、環境省のイメージが強いですが、もとはといえば、農林水産省の管轄だったんですね。鳥獣保護法も、もともとは狩猟のために作られたので、昔の鳥獣研究室は、狩猟対象の鳥の増殖のためにキジですとかヤマドリの人工繁殖なども手がけていました。うちには、鳥の標

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    tdakak 2018/03/12
  • 第1回 鳥類学者が選んだ「すごい鳥」たち

    茨城県つくば市にある国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所は、その名の通り、森林に関する研究所だが、なぜか鳥獣生態研究室という部署がある。それどころか、立派な鳥の標収蔵庫まで備えている。国立科学博物館や山階鳥類研究所など、標を多く持っていてしかるべき機関には及ばないものの、それでも国内では五指に入る規模だというから驚かされる。 ベストセラーになった『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』の著者で、この収蔵庫の「主」でもある川上和人主任研究員に案内してもらった。 きっかけは、川上さんが「すごい」と思う鳥についての話題だ。川上さんは、前出の書籍でも「鳥が特別に好きなわけじゃない」と公言している。にもかかわらず、鳥の研究の話を始めると、最初は飄々とした語り口の中にやがて熱がこもり、高温の青い炎を周囲に撒き散らすがごとき様相に至る。 「鳥って、まず、飛ぶってことがすごいなと思い

    第1回 鳥類学者が選んだ「すごい鳥」たち
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    tdakak 2018/03/05
  • 2018年を「鳥の年」宣言、鳥はなぜ大切なのか?

    オオサイチョウ Buceros bicornis 大きな嘴とかぶとのような突起をもち、翼開長(広げた両翼の長さ)は2メートルにもなる。東南アジアの密林の空に君臨する王者だ。尾羽の近くの分泌腺から出る黄色い脂を、黒と白の羽毛に塗る。ヒューストン動物園(米国)PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE 鳥はすごい。 まず挙げたいのは、鳥たちがすむエリアの途方もない広さだ。地球上の鳥をすべて見ようとすれば、世界中を訪れなければならない。鳥は海と陸のあらゆる場所をすみかとし、ほかの生き物が生きていけないような過酷な環境にも進出している。 また、鳥は人間っぽい。見た目こそ似ていないが、見方によってはほかの哺乳類より人間に近いくらいだ。手の込んだマイホームを作ってそこで子育てするし、冬に暖かい所へ移動して過ごすこともある。 オウムは鋭い洞察力の持ち主で、なかにはチンパンジーも苦戦するような複

    2018年を「鳥の年」宣言、鳥はなぜ大切なのか?
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    tdakak 2017/12/29
  • 【動画】金魚にエサをやる鳥、理由は?

    タカのひなを育てるワシに、子ヒョウをかわいがるメスライオン。自然界ではときおり、別種の子供の世話をする例がみられるが、今回の動画に登場するのは、金魚にエサをやるショウジョウコウカンチョウ(Cardinalis cardinalis、英名カージナル)だ。(参考記事:「【動画】なぜかライバルのヒナを育てるワシ」、「ヒョウの子を育てるライオン、殺さないのは異例」) 2010年にYouTubeに投稿されたこの動画には、赤い鳥が金魚のいる池のそばまでトコトコとやってきて、エサをねだる口に、種のようなものを入れてやる様子が映っている。 動画に付けられたキャプションによると、このショウジョウコウカンチョウは、金魚に餌をやるために1日に6回も池にやってくるのだそうだ。(参考記事:「動物大図鑑 ショウジョウコウカンチョウ」) 鳥はなぜ別種の動物にエサをやるのだろうか。米プリンストン大学の生物学者クリスティー

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    tdakak 2017/08/10
  • 鳥の卵の形にまつわる謎を解明、カギは飛行能力

    インドネシアにすむセレベスツカツクリの卵。際立って長い楕円形をしている。(PHOTOGRAPH BY IRA BLOCK, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) インドネシアにいる鳥、セレベスツカツクリの卵は、普通よりかなり細長い楕円形で、ジャガイモそっくりに見えるかもしれない。だが、この鳥は決してのろまではない。孵化して間もない頃から空を飛べる。(参考記事:「恐竜時代のひな鳥を発見、驚異の保存状態、琥珀中」) なぜ鳥の卵はこのように種によって大きく異なるのか。科学者たちが長年にわたり不思議に思っていた謎を明らかにした研究結果が、6月23日付けの科学誌「サイエンス」に発表された。これまで、ある者は特定の形によって割れるのを防いでいたり、巣の中に安定して収まったりするのではないかとの説を立てた。アリストテレスは、長くてとがった卵はメス、とがっていない卵はオスが入っている

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    tdakak 2017/06/28
  • 恐竜時代のひな鳥を発見、驚異の保存状態、琥珀中 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    小さな琥珀(約7.5センチ)に閉じ込められた9900万年前のひな鳥。CTスキャンで調べた結果、ミャンマー産の琥珀の中から発見されたものとしては、最も完全な状態を維持した化石であることがわかった。(PHOTOGRAPH BY MING BAI, CHINESE ACADEMY OF SCIENCES) 9900万年前の琥珀(こはく)の中から、恐竜時代の鳥類のひなが発見された。 6月6日付けの学術誌「Gondwana Research」に発表された論文によれば、このひな鳥は、約6500万年前の白亜紀末に恐竜とともに絶滅したエナンティオルニス類に属するという。今回の発見は、歯を持つこの古代の鳥について、そして、現代の鳥類とどのように違うのかについて、決定的な情報をもたらすものだ。 また、ひな鳥の化石は、これまでにミャンマー産の琥珀から発見された化石のなかでは最も状態がよい。ミャンマー北部のフーコ

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    tdakak 2017/06/15
  • 羽毛恐竜に鳥のような翼を発見、始祖鳥以前

    最新のレーザー画像技術により新たに判明した、鳥に近い恐竜アンキオルニスの翼の詳細。人間で言う肘の前方から手首の後方部分に、従来見えなかった皮膚のひだがあることが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY WANG XL, PITTMAN M ET AL. 2017) 頭の赤いキツツキに、小柄な恐竜のベロキラプトルをかけ合わせた動物を思い浮かべれば、アンキオルニスの姿としては間違っていない。それが、この太古の動物の標9点を精査した科学者たちの結論だ。 アンキオルニスは始祖鳥以前の後期ジュラ紀に生きていた高さ30センチほどの恐竜だ。これまでは見えなかった軟組織に強力なレーザー光を当てることで、以前よりはるかに詳しく解き明かされた実際の様子が2月28日付のオンライン科学誌「Nature Communications」に発表された。この発見により、1億6000万年前の昔から、鳥に非常に近い特徴

    羽毛恐竜に鳥のような翼を発見、始祖鳥以前
  • 第15回 海氷の消えた南極とアデリーペンギン

    昨年の12月24日、ヘリコプターから降りて5年ぶりに南極の土を踏みしめたとき、私は目の前に広がる景色にギョッとした。氷がない。海を厚く覆っているはずの白い海氷が、今シーズンはすっかり姿を消し、青々とした海面が露出している。ちゃぷちゃぷという波音が絶えず聞こえてくるのも、異様な感じがした。いつもなら氷が海に蓋をして波を打ち消し、静寂の世界をもたらしているからだ。遠くに浮かぶ氷山さえなければ、伊豆や三浦あたりと錯覚するほどの、平凡で平和な海がそこにはあった。 早速、アデリーペンギンの集団営巣地を訪れてみると、子育ての真っ最中だった。無表情で直立している親ペンギンの足元に、ヒヨコを灰色に染めたような雛がちんまりと座り、ヒーヒーと鳴いて餌をねだっている。隣の巣では親ペンギン同士が向かい合って上空を見上げ、けたたましく鳴き交わしている。

    第15回 海氷の消えた南極とアデリーペンギン
  • キーウィは氷河期に爆発的進化、氷河が群れ分断

    絶滅危惧種のオカリト(ローウィ)キーウィ(Apteryx rowi)。ニュージーランド南島、フランツジョセフのウェストコースト野生生物センターにて。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 数百万年前、ニュージーランドへ小さな鳥が飛来した。新しい土地には、鳥にとって脅威となるものがほとんどなく、暮らしは快適。島にすむ鳥にありがちなことだが、天敵となる哺乳類がいなかったため、この鳥の子孫も次第に飛ぶ能力を失っていった。 さらに鳥たちは、哺乳類がやるように枯葉をかき分けてミミズや土の中の虫を探すように進化していった。後に、ニュージーランドの象徴として愛されるようになるキーウィの祖先たちである。 つい最近まで確認されていたキーウィの種は、オオマダラキーウィ(またはロロア)、コマダラキーウィ、そしてブラウンキーウィ(また

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    tdakak 2016/10/29
  • 小鳥が自ら腸を吸収し3日間飛び続けることが判明

    ズグロアメリカムシクイのオス。体重12グラムほどの体で、秋の渡りのシーズンにはノンストップで何千キロも飛び続ける。(Photograph by Robert Royse) 出発前に、まず体重を増やして腸を除去し、3日3晩事も取らず眠ってもいけない。もしそんな旅行があったとしたらどうだろう? ズグロアメリカムシクイは、毎年秋にそれをやってのける。 体重がわずか12グラムしかない極小の渡り鳥ズグロアメリカムシクイは、秋になるとカナダ北東部から南米へ渡って行く。そのルートはこれまで知られていなかったが、3月31日付けの科学誌「Biology Letters」に発表された論文によると、鳥たちは大西洋上空をノンストップで移動していることが明らかになった。 2013年秋の渡りのシーズンに、海上のルートを明らかにするため、生態学者らは軽量の追跡装置を5羽のズグロアメリカムシクイに取り付けた。 マサチュ

    小鳥が自ら腸を吸収し3日間飛び続けることが判明
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    tdakak 2015/04/03
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