執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農と食の周辺情報 白井 洋一 2014年8月6日 水曜日 キーワード:バイテク 栄養 2014年6月30日のGMOワールドII「治験に進んだ遺伝子組換えスーパーバナナはハードルを越えられるか?」を読んで、昨年でた論文を思い出した。 GMOワールドIIでは、豪州クインズランド工科大がウガンダなどアフリカ向けに開発を進めている栄養強化組換えバナナを紹介している。バナナと言ってもフルーツではなく、調理バナナ、主食用バナナだ。実用化は2020年頃とまだ先のようだが、技術的な問題とともに、社会不安を煽り続けるアンチGMイデオロギストたちと一部メデイアが、ゴールデンライス(ビタミンA強化米)と同じように、さまざまな手を使って開発を邪魔するだろうと予測している。