食害対策として天然記念物「奈良のシカ」の捕獲に乗り出した奈良県が17日、1頭目を捕獲したと発表しました。 奈良市一円に生息するシカは天然記念物「奈良のシカ」としてこれまで保護されてきましたが、市の郊外では田畑を荒らすなどの問題が出ています。そこで奈良県は特定の区域に限りシカを捕獲・殺処分することを決め、先月31日に罠を設置しました。 そして17日、県は1頭目を捕獲したと発表しました。捕獲したのはオスの成獣で、17日朝、県の猟友会が罠にかかっているのを確認。すでに殺処分したということです。 「今、解体していると思う。遺伝子の調査、胃の内容物を調べることになります」(奈良県奈良公園室 北畑雄一郎室長補佐) 県は今年度、120頭を上限に捕獲を続ける予定です。