パナソニックが、旧松下通信工業(現パナソニックモバイルコミュニケーションズ)の本社があった綱島地区を閉鎖することが13日、分かった。同地区は開設から半世紀以上の歴史があり、松下通信工業の実質的な創業の地。機能や人員を他拠点に集約させることで、事業の効率化や固定費削減につなげるという。 勤務するグループ会社の社員約1500人は3月末までに他の拠点に移る。 横浜市港北区綱島東4丁目の綱島街道沿いに立地し、敷地面積は約3万9千平方メートル。パナソニックモバイルが所有しているが、現在はシステム開発を手掛けるパナソニックのグループ会社が入居している。 綱島地区は1960年に開設。その2年前に大阪府に設立された松下通信工業の本社・工場を移転集約した。無線機や電話機など通信分野の機器開発などを手掛け、日本で移動体通信が始まった初期から携帯電話の「P」ブランドでグループの発展を支えた。最盛期には従業