ブックマーク / bonotake.hatenablog.com (15)

  • Four Keys にはどうやら2つの意味があるらしい - bonotakeの日記

    先日、スクラムフェス福岡でこういう話をしてきました。 speakerdeck.com 特に国内ではここ1, 2年界隈を騒がせている "Four Keys" と呼ばれる4つの指標についての話で、乱暴に内容を一言でまとめるなら、「Four Keysをちゃんと使いたかったらまず出典のを読もうぜ」というものでした。 元々、Four Keysとか、それを包含する「開発生産性」と呼ばれる分野の世間での使われ方に妙な違和感をずっと感じていたのでこういう話をしに行ったのですが、講演後に現地で議論したりとか、あとこの資料を公開した後の反響を見たりしていて、1つ気づいたことがありました。 それは、世の中でいう "Four Keys" に実は2つの意味があって、その2つがひたすら混同され続けているのでは ということでした。 その2つというのはこれ↓です。 デリバリのパフォーマンスを測る指標 組織のパフォーマン

    Four Keys にはどうやら2つの意味があるらしい - bonotakeの日記
  • 「アジャイルソフトウェア開発という概念」の源流は日本なのか 〜『日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか 』を読んで〜 - bonotakeの日記

    夜中におもむろに書評を書き出す第2段。 日企業はなぜ「強み」を捨てるのか~増補改訂版『日“式”経営の逆襲』~ (光文社新書) 作者:岩尾 俊兵光文社Amazon この自体はとても面白いし首肯できる部分も多いが、1箇所だけイチャモンをつけたい。 そもそもアジャイルソフトウェア開発という概念自体、マニフェスト(注:アジャイルソフトウェア開発宣言のこと)の発表よりも3年早く、1998年に日の研究者から提案されている。 南山大学の青山幹雄教授による一連の研究である。 (同書より引用) ここで紹介されている「1998年」の「提案」とは、おそらくICSE1998で青山先生が発表した論文 "Agile Software Process and Its Experience" のことだろうと思う。Agile Software Process(ASP)という、実際に富士通の社内で実践されたソフトウェ

    「アジャイルソフトウェア開発という概念」の源流は日本なのか 〜『日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか 』を読んで〜 - bonotakeの日記
  • 日経xTECH記事『デジタル活用を阻む「PoC貧乏」〜』について - bonotakeの日記

    日経xTECHに、次のような記事が載っています*1。 tech.nikkeibp.co.jp この記事、冒頭から PoC(ポック)貧乏──。講演者の1人が使った言葉が聴衆の笑いを誘った。あるAI人工知能)関連イベントでの出来事だ。 という一文で始まっています。 で、読み進めていただくとわかるんですが……この「AI関連イベント」、明らかに、私が関わっている 日ソフトウェア科学会 機械学習工学研究会(MLSE)が5月に開催した、研究会発足記念のキックオフシンポジウムのことで、「講演者の1人」は、アクセンチュアUSAの工藤卓哉さんです。 下記アーカイブ動画の16:44あたりからご覧になれば、記事になっている話がそのまま講演で語られていることがわかります。その辺りで出てくる「丸山先生」は、MLSE運営委員の一人である丸山宏さん(現:Preferred Networks フェロー)です。 基調講

    日経xTECH記事『デジタル活用を阻む「PoC貧乏」〜』について - bonotakeの日記
  • 冨山和彦の国立大学への提言が酷かったのでメールを送ってしまいました - bonotakeの日記

    kyoiku.yomiuri.co.jp 僕はこの冨山和彦という人物は初めて知ったのだけども……何だこりゃ、というのが正直な感想。 というので、感想をしたためて読売新聞に送りつけてしまいました。文にも書いたけど、散漫でまとまりがなく、残念な文章になってしまったけども、敢えてまとめ直す気力も時間もなかったのでそのまま送信しました。 以下、そのメール。多少このブログ向けに最適化しています。 読売新聞に送りつけた感想のような何か 読売新聞 松美奈様 貴紙記事『異見交論43 国立大への税金投下に「正当性なし」』を拝読しました。 既にネット上では、この記事は軽く「炎上」しており賛否両論で溢れかえっておりましたが、私も貴紙にぜひ直接意見を申したく、こうして筆を取りました。 ちなみに、私は現在、小さなAI系ベンチャーで働く1人のエンジニアで、大学人ではないことをここに明記しておきます。 言いたいこと

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  • 裁量労働制は本当に「定額働かせ放題」なのか - bonotakeの日記

    まー、何ていうかですね。 僕、エンジニアなんで、基このブログは技術系の話メインで書きたいんです。 ですし、この話はちょいポリティカルな話でもあるんで、余計に書きづらいのもあるんですが。 ただまぁ状況的に、書かざるを得まい。裁量労働に関して、ここ数日の世間の状況はあまりに無残だと思ったので。 とりあえず、以下にちょいちょい、ここ数日の顛末と、あと僕の言いたいことを、ツイートの紹介を交えてまとめていきます。 はじめに 自分の立場を明らかにしておく 裁量労働のメリット フレックスだと代替できないのか 裁量労働は「定額働かせ放題」にならないのか まとめると とはいえ はじめに 27日朝に、以下のツイートをしたら、ものすごい勢いでバズりました。 もうさー、裁量労働がダメなんじゃなくて、いい加減な働かせ方をする雇用者がダメなんだっていい加減気付こうよ。ブラック企業では裁量労働だろうがフレックスだろう

    裁量労働制は本当に「定額働かせ放題」なのか - bonotakeの日記
  • ニューラルネットワーク使ったAIなんかめっちゃ簡単だから。俺天才wwみたいなフリすんのやめろ - bonotakeの日記

    スイマセン。クソ煽りタイトルですが、下記の記事のタイトル意訳しただけです。草生やして更にクソさを増してはいます。 Neural network AI is simple. So… Stop pretending you are a genius 個人的にはぜひ文読んでこの記事のクソ煽りっぷりを満喫してほしいのですが、英語読むのもメンドクセという方に、何が書いてあるかをさらっとだけ説明すると。 要はニューラルネットワークって、↓のPythonで11行のコード分の処理やってるだけじゃね? こんなの使いまわした程度で「うはwww俺天才www」みたいな顔すんのやめろ、ってことのようです。 まぁハッキリ言って、クソ記事www煽り乙wwwなんですけど。 でもぶっちゃけ、真実なんですよ。ある面においては。 僕も今の会社に入るまでディープラーニングに関する知識ほぼゼロだったけど、今は少なくとも、自分の業

  • 記事『計算機科学から見たディープラーニング』とHagiya triple - bonotakeの日記

    日(というかついさっき)刊行された雑誌『n月刊ラムダノート vol.1, No.2』に記事を寄稿しました。ということで宣伝エントリーです。 www.lambdanote.com この中で、『計算機科学から見たディープラーニング』という記事を書かせていただきました。 この記事を書くことになったきっかけは2つありました。 まず、ラムダノート社長の@golden_luckyさんと雑談している間にこういう話題で盛り上がり、勢いで執筆を依頼された、というのが1つ。 そしてそれと同時期に、ちょうどMLSE夏合宿2019での企画を考えなきゃいけなくて、そのネタ帳代わりに書いたという側面もあります。東大の萩谷昌己先生をお招きすることは先に決まっていて、先生のご専門である理論計算機科学の観点でディープラーニングを捉え直すとどうなるか、みたいなのを、私なりに考えて記事の形式にまとめました。 で、初稿ができた

    記事『計算機科学から見たディープラーニング』とHagiya triple - bonotakeの日記
  • ベッドから起き上がれなくなっていた男が完全復活を遂げた話 - bonotakeの日記

    びっくりすることに1年半ぶりのブログです。どんな文体で文章書いてたかももう思い出せないレベル。 というか、ここ1年くらいSNSに顔を出す頻度が激減してました。 たまに出てきたと思ったら虚無なツイートをしたりして、もしかしたらご心配してくださってた方々もいるかもしれません。 今日はそのへんの話をしてみようかと思います。端的に言えばタイトルにある通りなんですけど、自分でも未だに信じられない体験をしました。 自分の身に起こっていたこと 実は、去年の夏頃からまともに仕事が手につかなくなってしまい、秋に1ヶ月半ほど休職してました。 元々睡眠障害を抱えているため昔から体調は崩しがちではあったんですが、でもそれまで全く経験したことのないような症状にずっと悩まされていたんです。 主だった症状は、極度の疲労でした。とにかくだるくて眠い。 日中、仕事しようと思って机に向かっても、10分もしないうちに身体中がだ

    ベッドから起き上がれなくなっていた男が完全復活を遂げた話 - bonotakeの日記
  • 『「コルーチン」とは何だったのか?』の裏話的な何か、とPythonコルーチン - bonotakeの日記

    いきなりですが、n月刊ラムダノートが創刊されました。めでたい。 www.lambdanote.com で、この中にある @mametter さん執筆の記事『「コルーチン」とは何だったのか?』に僕はがっつり関わっていました。 後述しますが、僕と彼とのオンラインでのやり取りの中で記事が書き始められ、方針が決まっていった感じです。 なので、出版を記念してそのへんの経緯を振り返り、また僕なりの感想をまとめようかと思います。 ……と思ったんですが、改めてやりとりのログを見返してたんですがアホほど膨大な量になっていて、とても全部振り返るのは無理だと悟りました。 なのでざっくりと。 当該の記事と一緒に読まれることを想定していますので、その記事で語られていることの説明はある程度省いています。 数時間前に @mametter さんが草稿を公開↓したので、そちらを読んでくれても構いません(できれば買ってほしい

    『「コルーチン」とは何だったのか?』の裏話的な何か、とPythonコルーチン - bonotakeの日記
  • ハードウェア構築言語 Chisel がアツい(かもしれない) - bonotakeの日記

    いきなりタイトルと関係なさそうな話題からスタートしますが、今週1番のトピックは、なんと言ってもEdge TPUがオフィシャルに発売されたことでしょう。 しかもUSB接続のアクセラレータがたった80ドル弱ですよ。日だとMouserで8800円ほど。 こいつをいち早く入手できたIdein社内でのお試し結果がこちら。 Edge TPU(USB版) Mobilenet v2 1.0 224x224 ImageNet Raspberry Pi 3 Model B v1.2 で10msちょっとでした pic.twitter.com/BOfSAgUewJ— Koichi Nakamura (@9_ties) 2019年3月5日 10msってことはあと6ms程度別の処理に充てても高精度カメラのフレームレート60fpsに間に合っちゃうってことで、これはくそっ速い。 僕は去年夏にEdge TPUがアナウンス

    ハードウェア構築言語 Chisel がアツい(かもしれない) - bonotakeの日記
  • Facebookのバグ自動修正ツール "SapFix" とは何ぞや? - bonotakeの日記

    前回の記事↓で国内ソフトウェア工学事情を勢いに任せて書いたら思いのほか炎じょ……バズってしまい、しかも身内のソフトウェア工学の先生方に火をつけまくってしまいまして、いやはや。関係者の皆様すみませんでした*1。 フォローの記事も書こうと思ってたんですが、少々タイミングを逸してしまった感。でも少し誤解を与えたところもあるんで、また時間ができれば書こうかと思います。 bonotake.hatenablog.com しかし、それから一週間くらい経ちまして、今度はソフトウェア工学に関わる人間としてはなかなか嬉しいニュースが。 それで、つい以下のようなツイートをしたところ、これも軽く話題になってるようで、今もまだ通知が止まらない感じです。 automatic repair、ついに来たか これはガチで近年のソフトウェア工学の成果 Facebook、バグを自動で修正する新ツール「SapFix」開発 htt

    Facebookのバグ自動修正ツール "SapFix" とは何ぞや? - bonotakeの日記
  • 『微分可能プログラミング』はどこから来たのか - bonotakeの日記

    はじめに(8/3追記) この記事を一旦書いたあと、重要な追加証言が得られたため、追記修正しています。結論もやや変わっていますが、現時点のほうがより正確です。 編:ここから ディープラーニングが現在これだけ流行っている1つの要因は、TensorFlowやPyTorchなどのフレームワークが非常に便利だからです。ニューラルネットワークの設計、訓練、そして分類などの推論がフレームワークを使えばとても簡単に行なえます。 普通に使っている人達は、これらのフレームワークを『ツール』あるいは『ライブラリ』だとみなしていると思います。でも実際のところ、これらはプログラミング言語です。より正確に言えば、すべてのディープラーニングフレームワークはディープラーニング計算用DSL(Domain-Specific Language、ドメイン特化言語)と見なせます。このDSLは大抵、Pythonなど他の汎用言語への

    『微分可能プログラミング』はどこから来たのか - bonotakeの日記
  • 兵庫県警ブラクラ摘発の何が恐怖なのか - bonotakeの日記

    兵庫県警によるブラクラ摘発が話題になってもう3週間ほどになるんでしょうか。 最初は中学生がこの件で「補導」(触法少年として刑法犯扱い)された事が話題になりましたけども、その後、僕は同時に摘発された男性に関する以下の記事が出て「これは当にマズイ」と感じるようになりました。 そして、この件で僕が感じているこのザワザワした感情が 恐怖 なんだ、という認識に至りました。 nlab.itmedia.co.jp 以下、僕がこの件で何を恐怖と感じているかを書きます。 書いてあることは他でも言われていることの何番煎じかわからないものですが、あくまで僕自身の所信表明ということで。 目次: 1. ブラクラをウィルスと同列のものとして扱っている 2. ループの質を警察が理解していない ループはプログラムに欠かせないもの 止まらないループは簡単にできあがる まとめると 3. 故意犯の要件を満たしていないのでは

    兵庫県警ブラクラ摘発の何が恐怖なのか - bonotakeの日記
  • 最近のソフトウェア工学に思うこと - bonotakeの日記

    なんかこのブログに記事書くの、ほんと久々だなと思うんですが。 最近ずっと思ってたことがあったので、つい勢いで書きなぐってしまいました。若干炎上商法かもしれませんが、まぁたまには?いいや。 長文ですがお付き合いください。特に、ソフトウェア工学の研究している皆さん。 昨日、とあるソフトウェア工学のシンポジウムにて、機械学習モデルをWebサービスにデプロイするためのハンズオン、という企画がありました。 僕が運営委員やってるMLSEとの共同企画で、僕は発案者の1人ですが、当日は1人の参加者として中に混じっていました。 4人グループに分かれての作業だったんですけども、僕以外の3人は、いずれもソフトウェア工学の研究をしている修士の学生さんでした。 で、ハンズオンも後半になって「Dockerの使い方」の演習になったのですが、その3人ともDockerに触ったことがなさそうな雰囲気でした。いちいち確認したわ

    最近のソフトウェア工学に思うこと - bonotakeの日記
  • 転職しますの記 - bonotakeの日記

    このブログ記事はいわゆる転職ブログです。昨日3/16が現職の最終出社日だったので、公開するものです。 ただし、よくある転職ブログのように、元職場や新しい職場を大きく取り上げて評価することを意図したものではありません。 僕は転職活動をするのがこれで3回目になるのですが、今回は転職活動そのものがめちゃめちゃ面白く、ものすごく得るものが多かったので、その体験のうち公開できそうなところだけをとりあえず書き残そうという試みです。ちなみに長いです。 目次 目次 どこに転職するの そもそもお前は何者なの なぜ転職を考え始めたか 1. いつ辞めてもいい、と思いながら仕事をしていた 2. Ubieを知った 3. スクラムマスターとしてもっと場数を踏みたくなった 4. 諸々の事情で選考に進み始めた スクラム人材としてびっくりするほど評価された どうやって進路を決めたか 現職にも残るという選択 他にも面白い体験

    転職しますの記 - bonotakeの日記
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