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  • 世界との関わり方が変わる10冊(Kindle) - RyoAnna

    電子書籍が徐々に普及し、書籍全体の5分の1まで市場規模が拡大した。読みやすさの観点では紙のに軍配が上がるが、電子書籍には利便性という大きなメリットがある。思い立ったらすぐ入手できるし、保管場所にも困らない。 電子書籍はコミックが大半を占めるが、数年前と比べれば学術書も随分と増えた。既刊の電子化も順調に進んでいる。そこで今回は、学術書を中心にKindleで読める名著を紹介したい。読めば世界との関わり方が変わる。そんな可能性を秘めただ。 意識は傍観者である あなたの知らない脳 意識は傍観者である (ハヤカワ文庫NF) 作者: デイヴィッドイーグルマン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/09/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る人は自分で自分をコントロールしていると思っているが、実際は無意識に行動していることが多い。意識は傍観者だ。脳の病気は愛する家族を傷つ

    世界との関わり方が変わる10冊(Kindle) - RyoAnna
  • 世界との関わり方が変わる10冊 #2015 - RyoAnna

    今年の夏頃からブログの書き方を変えた。以前は読んだを紹介することに重きを置いていたが、いまはを媒介にして自分の感じたことを書こうとしている。すると自然に、記事のタイトルからの題名が消えた。 なぜを読むのか。それはひらめく準備をするためだ。直接関係がない知識でも、物事の原理を知っていると別の分野で繋がることがある。読んだ直後は役に立たなくても、時間が経つと繋がることがある。 今回は、世界との関わり方が変わるを紹介したい。人生の特効薬にはならないかもしれないが、読み終えると世界の見方が少し変わるはずだ。 デザイン 誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論 作者: D. A.ノーマン,岡明,安村通晃,伊賀聡一郎,野島久雄出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2015/04/23メディア: 単行この商品を含むブログ (6件) を見る 上と下の向きが分からないUSB

    世界との関わり方が変わる10冊 #2015 - RyoAnna
  • 『重力とは何か』が名著である理由 - RyoAnna

    世の中には名著と言われるが沢山あるが、誰かに勧められて読んでもピンとこないことがある。小説だったらオチが面白くなかったり、ビジネス書だったら中身がスカスカだったりと理由は様々だが、学術書の場合は難解さが理由の一つだ。 難解だと感じる原因は自分の能力不足によることもあるが、論理が飛躍していたり、具体例が悪いこともある。そんな中、当に名著だと言えるに出会った。タイトルは『重力とは何か』。凄いのは、誰が読んでも重力が分かるように書かれているところだ。 重力の発生源はまだ特定されていない。重力波によって伝わると予想されているが、実際に観測されたわけではない。岐阜県の神岡鉱山に建設されている大型低音重力波望遠鏡で実証できるとよいが、現時点では机上の理論だ。 では、書で何が分かるのか。それは重力が自然界に及ぼす影響と、重力理論の発展の歴史だ。ニュートン力学から始まり、アインシュタイン理論、量子

    『重力とは何か』が名著である理由 - RyoAnna
  • 世界との関わり方が変わる10冊 #2014 - RyoAnna

    優れたには、世界との関わり方を変える力がある。流行を追うのではなく、物事の質をつかむことができる。読み終えると世界の見方が変わり、目の前に道が開ける。そんなに出会うと、自分の可能性が広がることを感じる。 今回は、数学・科学・デザイン・文章など、様々なジャンルの名著を紹介したい。 数学 世界を変えた17の方程式 作者: イアン・スチュアート,Ian Stewart,水谷淳出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2013/03/20メディア: 単行この商品を含むブログ (6件) を見る 普段は意識していないが、私たちの身の回りは方程式で満ちあふれている。インターネット、GPS、電子レンジ、高層建造物、金融、そして核爆弾まで。科学技術は、自然の中に隠れているパターンを解明することで発展してきた。書は方程式にまつわる正と負の側面を、ドラマチックに丁寧に教えてくれる。 ➤ 世界

    世界との関わり方が変わる10冊 #2014 - RyoAnna
  • 『フェルマーの最終定理』は知的な興奮を約束する - RyoAnna

    ある三乗数を二つの三乗数の和で表すこと、あるいは、ある四乗数を二つの四乗数の和で表すこと、および一般に、二乗よりも大きいべきの数を同じべきの二つの数の和で表すことは不可能である。私はこの命題の真に驚くべき証明を持っているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない。 1665年、数学者フェルマーはこのような謎を残して世を去った。二乗はピタゴラスの定理で証明されているが(直角三角形の斜辺の二乗は、他の二辺の二乗の和に等しい)、これを三乗以上の方程式にすると一見シンプルなのに解がない(Xn+Yn=Zn)。 フェルマーは三乗と四乗を証明した。オイラーは五乗を証明した。さらにコンピュータにより、数百万乗までは解が存在しないことが明らかになった。だが、コンピュータはひたすら計算しているに過ぎない。無限に存在しない事を確かめるには、人が紙と鉛筆で証明するしかなかった。 サイモン・シンによる『フェルマ

    『フェルマーの最終定理』は知的な興奮を約束する - RyoAnna
  • セックスを科学する本『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』 - RyoAnna

    ジャレド・ダイアモンドはアメリカの進化生物学者で、『銃・病原菌・鉄』でピュリッツァー賞を受賞したサイエンスライターだ。フィールドワークをベースにしているため主張に説得力があり、語りかけるような文体と絶妙な比喩が読者を惹きつける。 そんなジャレド・ダイアモンドが書いた『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』が面白かった。 原題は『Why is Sex Fun?』。タイトルだけ見るとセックスの技法や快楽について書いてあるような印象を受けるが、その実は人間の性を進化生物学的に分析した学術。 人間の性の特徴として、夫婦による長期的な性的関係、夫婦での共同育児、内密のセックス、排卵の隠蔽、女性の性的受容期の延長、女性の閉経、楽しむためのセックスなどがあげられる。 ボノボは大っぴらにセックスをするし、ヒヒはお尻を真っ赤にして排卵を知らせる。哺乳動物のほとんどのオスは子育てをしないし、人間以外のメスに閉経

    セックスを科学する本『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』 - RyoAnna
  • 自分に足りないものが見つかる本『デザイン思考が世界を変える』 - RyoAnna

    私はマインドマップが苦手だ。吹き出しや矢印が四方八方に配置されていると、どこから見ればよいのか分からず混乱する。要素の繋がりがはっきりせず、言いたいことが頭に入ってこない。マインドマップを見るのが苦手だから作るのも苦手で、の目次のように1から10まで順序よく並んでいるほうがすっきりする。 『デザイン思考が世界を変える』は、目次の代わりにマインドマップが最初に登場する。目次もあるが、マインドマップこそ全体を直感的に理解し、最適な表現方法を模索するのに都合がいいと著者は言う。 著者はIDEOの社長ティム・ブラウン。IDEOはアメリカ拠地を置くデザインコンサルタント会社で、アップルのマウスなど画期的なプロダクトをデザインしてきた。マイクロソフトやペプシなどの大企業だけでなく、医療機関や銀行、政府も顧客に抱え、製品だけではなくサービスもデザインする。 デザイン思考とは体験のデザインを意味する

    自分に足りないものが見つかる本『デザイン思考が世界を変える』 - RyoAnna
  • 『情報技術の人類史』を読まずして未来を生きるなかれ - RyoAnna

    Voyager Golden Record 紙にインクで記された八分音符や四分音符が音楽なのではない。音楽とは空気中に響く圧力波の連続でもない。レコード盤に刻まれた溝でも、CDに焼き付けられたくぼみでもない。聴き手の脳内に引き起こされるニューロンの交響でもない。音楽は、情報そのものだ。〜 ジェイムズ・グリック 1948年、AT&Tベル研究所のクロード・シャノンが、『通信の数学的な一理論』という題名の小論文を発表し、初めて情報を数学的な量として定義した。単位は0と1のbinary digit(二進数字)で、後に省略されてbit(ビット)と呼ばれるようになった。ジェイムズ・グリックによる『インフォメーション 情報技術の人類史』は、そのような情報単位の誕生、情報の起源、伝達手段の進化、最新の処理技術を、緻密にドラマチックに描く物語だ。 目次プロローグ第1章 太鼓は語る第2章 言葉の永続性第3章

    『情報技術の人類史』を読まずして未来を生きるなかれ - RyoAnna
  • ボランチを理解する10のポイント『なぜボランチはムダなパスを出すのか?』 - RyoAnna

    via photopin cc 遠藤にしても、「もっと激しくプレーしろ」とか「もっとシュートを打て」と言われたことはあったはずだ。それでも遠藤は決して変わらなかった。自分のことは自分が一番よくわかっていると言わんばかりに、やり方を曲げなかった。 ブームを追いかける人は、一生ブームを作れない、という言葉がある…(北健一郎『なぜボランチはムダなパスを出すのか?』) どう見えているのか分からないが、こう見えても私は高校までサッカーをしていた。センターハーフとサイドバックを経験し、数多くの試合を観戦してきたので、サッカーを見る目は肥えているつもりだ。それでも、遠藤保仁の凄さは理解できなかった。決定的なパスを出したり、冷静にゴールを決めるシーンを見ると、確かに上手いと思う。だが、センターサークル付近でバックパスを繰り返したり、棒立ちでボールを取られそうになったりと、危なっかしいイメージがあった。 『

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  • 未来ある子供に読ませたい『教養としてのプログラミング講座』 - RyoAnna

    2013年6月、安部総理は経済政策の一環として、義務教育の段階からプログラミング教育を推進すると発表した。既に2012年から中学校の科目の一部にプログラミングが取り入れられているが、義務教育への格導入に向けて、2016年までに教育者のスキルを標準化すると宣言している。 そんな流れの中で登場したのが、清水亮さんの新刊『教養としてのプログラミング講座』。清水さんはタブレット型のプログラミング端末enchantMOONを開発したUEIの代表。ブログ「UEI shi3zの日記」も名高いので、知ってる方は多いはずだ。 の目次Chapter1 プログラミングはあなたの隣にChapter2 コンピュータ要らずのプログラミング入門Chapter3 今すぐ役立つプログラミングテクニックChapter4 簡単コンピュータプログラミング講座Chapter5 プログラミングの未来 書に英数字はほとんど登場し

    未来ある子供に読ませたい『教養としてのプログラミング講座』 - RyoAnna
  • 世界は数学で満ちている『世界を変えた17の方程式』 - RyoAnna

    数と数の関係性を明らかにして、数の意味を理解したり別の数を計算する。それが方程式の役割で、鍵となるのは = で表す等号だ。数学は記号を使った言語であり、すべて言葉に翻訳できる。方程式であれば「〜と〜は」という主語で始まり、「等しい」という述語で終わる。 例えばアインシュタインの方程式「E=mc²」は、「物体のエネルギーは、その質量と、光の速さの2乗との積に等しい」と言葉で説明できる。ピタゴラスの定理「a²+b²=c²」なら、「直角三角形の斜辺の2乗は、隣り合った2つの辺の2乗の和に等しい」といった具合だ。 方程式には世界を変える力がある。自然の中に隠れているパターンを発見すると、科学技術のレベルが大きく飛躍する。それをドラマチックに丁寧に教えてくれるのが、数学者イアン・スチュアートによる『世界を変えた17の方程式』だ。 第1章 カバに乗った女房 ピタゴラスの定理 ピタゴラスは、直角三角形の

    世界は数学で満ちている『世界を変えた17の方程式』 - RyoAnna
  • 東大教授による『教養のためのブックガイド』50選 - RyoAnna

    何のためにを読むのかと聞かれたら、書くためだと答える。何のために書くのかと聞かれたら、知るためだと答える。何のために知るのかと聞かれたら、考えるためだと答える。答えは用意してあるのだが、聞かれたことは一度もない。 東京大学教授による『教養のためのブックガイド』が面白かった。 発起人の小林康夫教授は、学生がを読まなくなったと嘆く。教養がないと会話ができない、自分で道を切り開くことができない、は考える力を養うためにある。そんな思いを伝えるために、このガイドブックが企画された。 書に登場する370冊のうち、私が気になったのはこちらの50冊。 第一部 いま、教養とは? カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) 作者: ドストエフスキー,原卓也出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1978/07/20メディア: 文庫購入: 43人 クリック: 1,142回この商品を含むブログ (313件) を見

    東大教授による『教養のためのブックガイド』50選 - RyoAnna
  • Macのターミナルで雪が降る 〜 最後のホワイトクリスマス - RyoAnna

    ※この物語はフィクションである。 私には6歳の息子がいるが、小児性白血病にかかっていて、余命はあと半年と言われている。これまで何度か生死の境をさまよってきたので、人も長く生きられないことに薄々気づいているようだ。 クリスマスイブの夜、病室のベッドで息子にプレゼントをあげた。以前から欲しいと言っていたオモチャなので嬉しそうだ。はにかんだ笑顔がとても可愛くて、頬を撫でると絹のように柔らかかった。 病室の窓を見ながら息子は言う。 「クリスマスって当は雪がふるんでしょ? 僕一度も見たことない。」 私たちが住んでいる地域は雪がほとんど降らない。息子が産まれてから何回か降った事はあるが、まだ小さかったので覚えていないだろう。 私はカバンからMacBook Airを出して、クリスマスの音楽を再生した。ターミナルを起動してコマンドを入力する。 ruby -e 'C=`stty size`.scan(/

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  • デザインの7か条『誰のためのデザイン? 認知科学者のデザイン原論』 - RyoAnna

    USBメモリをパソコンに挿すと引っかかる事がある。コネクタの半分が空洞、半分が突起になっているため、2分の1の確率で引っかかる。これは、マークやランプを上に向けて挿さないユーザーが悪いのだろうか。『誰のためのデザイン? 認知科学者のデザイン原論』の著書ノーマンは、このような事例をデザイナーの問題だと主張する。 ノーマンによるデザインの7か条。 外界にある知識と頭の中にある知識の両者を利用する。 作業の構造を単純化する。 対象を目に見えるようにして、実行のへだたりと評価のへだたりに橋をかける。 対応づけを正しくする。 自然の制約や人工的な制約などの力を活用する。 エラーに備えたデザインをする。 以上のすべてがうまくいかないときには標準化をする。 例えば、4番の「対応づけ」の悪い例は、部屋の電灯スイッチ。一般的なスイッチは縦と横に4つ並んでいるが、実際の電灯の配置とは一致していないため、どこを

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  • 記憶にまつわる七つの事実『記憶力を強くする - 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』 - RyoAnna

    インドに優秀なIT技術者が多い理由は、初等教育で20×20までの暗算を覚えるからだと言われている。覚え方はメロディをつけて歌う詠唱で、生物は元来、目よりも耳が発達していたため、声に出したほうが記憶に残りやすいそうだ。 そんな詠唱などの効果を『記憶力を強くする - 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』は脳科学の視点で立証する。タイトルこそハウツーだが、内容はれっきとした学術。 人は記憶する時、最初に大脳皮質の側頭葉から海馬に信号を送る。海馬は信号を整理しながら1ヶ月ほど情報を蓄え、その後に側頭葉に戻して長期保存する。このような流れをシナプスなどの写真と共に解説し、記憶の仕組みを紐解いていく。 例えば、 寝る子が育つのは、夢が脳の情報を整え、記憶を強化し保存するからであり、 1ヶ月以内の復習が効果的なのは、記憶を仕分けする海馬の保存期間が1ヶ月で、そこに情報を再送信することで、側頭葉に長

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  • スパイク・リーが選ぶ『映画監督になりたい人が観るべき86本』 - #RyoAnnaBlog

    スパイク・リー監督の映画は冷たくて熱い。『マルコムX』や『インサイド・マン』など、映像は渇いているのに物語は熱く湿っていて、一度観ると忘れられない作品が多い。 Inside Man Trailer - YouTube スパイク・リーは一見するとコメディアンのようだが、ニューヨーク大学の教授でもある。その講義の中で、監督志望者が観るべき映画として挙げたのが、こちらの86。 バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト(アベル・フェラーラ) 羅生門(黒澤明) 用心棒(黒澤明) 乱(黒澤明) 裏窓(アルフレッド・ヒッチコック) めまい(アルフレッド・ヒッチコック) 北北西に進路を取れ(アルフレッド・ヒッチコック) 俺たちに明日はない(アーサー・ペン) 暗殺の森(ベルナルド・ベルトルッチ) ラストタンゴ・イン・パリ(ベルナルド・ベルトルッチ) 地獄の英雄(ビリー・ワイルダー) お熱いのがお好き

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  • 1000文字の世界、ショートショートのすすめ - RyoAnna

    ショートショートと呼ばれる小説がある。短編小説よりも短く、それだけで話が完結していて、400字詰めの原稿用紙で10枚程度のもの。文字数に明確な規定はなく、コンテンストによっては1000文字程度が条件になることもある。 1000文字とは、400字詰めの原稿用紙なら2.5枚、140文字のTwitterなら7ツイート程度、ブログならこの記事がだいたい700文字ぐらいだ。この長さで起承転結を整え、最後に落ちまでつけるのはなかなか難しい。 ブログの文章は長すぎると最後まで読まれないし、短すぎると物足りない。1000文字程度で綺麗にまとまっていて、ユーモアが含まれていると面白い。ショートショートを読むと、その感覚がつかめるかもしれない。 有名なのは星新一『きまぐれロボット』、阿刀田高『冷蔵庫より愛をこめて』、筒井康隆『笑うな』、そして川端康成『掌の小説』あたり(リンクはAmazon)。この中で『きまぐ

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  • あなたの文章に輝きをもたらす『レトリック感覚』 - RyoAnna

    『レトリック感覚』という、修辞技法について書かれたが面白かった。著者の佐藤信夫さんは、東京大学哲学科卒・元国学院大学教授の言語哲学者で、1993年に亡くなっている。『レトリック感覚』が出版されたのは1978年だが、普遍的な文章技法が分かりやすく解説されており、35年経った今でも全く色あせていない。 レトリックは文芸作品だけに必要な技術ではない。例えば、第2章に登場する毎日新聞のタイトル「ふくらむ "広告塔" 世界スキー・公然の秘密」。これはアマチュアレーサーが荒稼ぎをして、財布がふくらむ事を表現した隠喩であり、新聞には商標マークつきのスキー板を見せながら、笑顔でポーズをとる選手の写真が掲載されていたそうだ。 小説、論文、ビジネス文書、ブログ記事。見出し、小見出し、文、あとがき。レトリックはあらゆる場面で有効な技法だ。文章を書くという事は相手を説得する事と同じで、レトリックを適切に利用す

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  • 傘の既成概念に終止符を - RyoAnna

    世の中には何千年もの間、形が変わらない道具がある。例えばハサミは古代ギリシャの時代からあるし、傘は古代エジプトの壁画に描かれている。日では平安時代の源氏物語絵巻に和傘が登場する。日傘、雨傘、和紙、ナイロン、用途や材質は違っても基構造は昔から変わっていない。 だが、長く使われている割には傘は不便だ。出かける時に持っていくか悩むし、畳む時に手が濡れる。風が強いと骨が折れて、仕舞いにはどこかに忘れてくる。 これは、Je Sung ParkとWoo Jung Kwonによる傘のコンセプトデザイン『AIR UMBRELLA』。 形は先端が少し広がったスティック。電源を入れると下から空気を吸い込み、上から吐き出してエアーカーテンで雨を弾く。 カーテンの大きさとスティックの長さは調整可能。 弾いた雨がどこに飛ぶのか少々気になるが、これで骨が折れる事もなくなるし、畳む時に手が濡れる事もなくなる。 そろ

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  • ラストが衝撃的な映画 - RyoAnna

    最近観た映画が、どんでん返しあるものばかりだった。物語はラストが重要だ。見事な落ちがあったり、感動する余韻があると深く印象に残る。今回は、私が知っているラストが秀逸な映画を紹介したい。ネタバレな解説はしていないのでご安心を。 アイデンティティー 大雨で閉ざされたモーテルに、行き場を失った11人の男女が居合わせる。そこで起こる連続殺人。生存者たちは疑心暗鬼になりながらも、自分たちに奇妙な「共通点」があることに気づく… 大物俳優やCGに頼らなくても、脚が上手いとこれだけ面白い映画になる。まさかの犯人に誰もが驚く。 ➤ iTunes / Amazon 真実の行方 大司教殺害の容疑者として侍者の青年が逮捕される。名声を求める弁護士・マーティンが弁護を申し出るが、彼の下に容疑者が二重人格であるという精神鑑定結果が届く… デビュー作でこの演技力。エドワード・ノートンの恐ろしさが分かる一。 ➤ iT

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