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  • ローマ教皇、先住民に謝罪 カナダ 聖職者の虐待「悲惨な誤り」 | 毎日新聞

    先住民との集いに出席するフランシスコ・ローマ教皇(左)=カナダ西部アルバータ州マスクワシスで2022年7月25日、ロイター カナダを訪問中のフランシスコ・ローマ教皇(85)は25日、西部アルバータ州マスクワシスで開かれた先住民との集いで、過去に寄宿学校で行われた聖職者による先住民への虐待について「悲惨な誤りだった。価値観、言語、文化といった民族の強固な土壌を損なった」と謝罪した。先住民は拍手で応え、伝統の羽根の頭飾りを教皇に贈った。 寄宿学校の跡地で行われた式典に、先住民約2000人が集まった。教皇はカナダ政府による同化政策について、「先住民を抑圧する列強の植民地化の考えを教会が支持した」と認めて許しを請うた。

    ローマ教皇、先住民に謝罪 カナダ 聖職者の虐待「悲惨な誤り」 | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/07/26
    植民地支配と住民教化の一端
  • 特集ワイド:中村哲さんが求めた平和 軌跡たどる映画「荒野に希望の灯をともす」 | 毎日新聞

    映画の一場面。用水路建設のため石を担ぐ中村哲さん(中央)。東京・ポレポレ東中野にて公開中。全国順次公開予定=日電波ニュース社提供 世界が混乱の渦の中にある今、あの人の優しげなまなざしを思い出す度、胸が熱くなる。2019年にアフガニスタンで武装集団に銃撃され亡くなったNGO「ペシャワール会」現地代表で医師の中村哲さん(享年73)である。21年にわたって中村さんを撮影してきた映画監督と一緒に、その軌跡をたどった。 かつて砂漠だった場所に、緑の森がよみがえり、鳥のさえずりが聞こえる。子どもは歓声をあげて走り回り、大人は農作業にいそしむ――。これは、公開中のドキュメンタリー映画「荒野に希望の灯をともす」の劇中、中村さんが求めた平和を象徴するようにして描かれたシーンである。 「荒野に~」監督の谷津賢二さん(61)は、ネパールやベトナムなど70カ国以上で取材経験のあるカメラマンだ。中村さんと最初に出

    特集ワイド:中村哲さんが求めた平和 軌跡たどる映画「荒野に希望の灯をともす」 | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/07/26
    中村哲さんが生きていてくださればといつも思う。
  • 松尾貴史のちょっと違和感:自民党と旧統一教会 関係は究明されないのか | 毎日新聞

    自民党と、宗教団体「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の「一体ぶり」が、日に日に可視化されている。国会議員の元に送り込まれた旧統一教会の関係者が、ほぼ無償の形で議員事務所を手伝い、彼らはお互いに連絡を取り合い、教会部に報告する。もちろん、選挙の時には信者を動員して運動を繰り広げるので、国会議員とは切っても切れない間柄となる――。そんな情報が流れている。 また、国会議員が旧統一教会の関係者から講演やスピーチを頼まれ、機関紙に登場したり、祝福のビデオメッセージを送ったりして、多額の報酬をもらうという話もある。これらが事実ならば、旧統一教会の主張する社会のあり方と、自民党が成立を目指す法案や政策に共通点が多く見られるのは、さもありなん。

    松尾貴史のちょっと違和感:自民党と旧統一教会 関係は究明されないのか | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/07/24
    宗教団体と政党・選挙の互恵関係
  • 教皇、カナダで虐待謝罪 先住民同化、カトリック関与 | 毎日新聞

    カナダの先住民たちと会見するフランシスコ・ローマ教皇=バチカンで2022年4月1日、ローマ教皇庁提供・ロイター フランシスコ・ローマ教皇(85)が24日から約1週間の予定でカナダを公式訪問し、カトリック教会が関わった先住民の子供たちへの虐待に謝罪する。カナダでは同化政策の結果、教会が運営した寄宿学校を舞台に虐待が頻発していた。心に傷を負った被害者たちに、教皇はどう向き合うのか。 寄宿学校でレイプ 「家畜用のトラックに乗せられて、8歳で寄宿学校に連れてこられた。『お祈りをしないと地獄に落ちるぞ。燃やされるぞ』と脅され、それを信じ懸命に祈りました」。80代の女性ローズ・グレース・ミラーさんはカナダ放送協会(CBC)とのインタビューで、子供の頃に寄宿学校で遭った残酷な体験を打ち明けた。「修道女から『この淫売(いんばい)』とののしられてから、レイプされました。淫売という意味さえ分からなかった。学校

    教皇、カナダで虐待謝罪 先住民同化、カトリック関与 | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/07/22
    宗教と先住民同化行為のむごさを知る。
  • 科学の森:においへの反応、広く活用期待 体長1ミリ線虫「C・エレガンス」 | 毎日新聞

    線虫という小さな生き物がいる。その多くは土の中にすみ、野菜の形を悪くする害虫とされるが、モデル生物として幅広い研究の対象にもなっている。実は驚異的な能力を持っていることが、近年の研究でわかってきた。 線虫は「線形動物」というひも状の生物だ。細胞の数が約1000個と少ないわりに、口や神経、生殖腺などの基的な構造を持つ。透明で体内が観察しやすいうえ、数日で大量に培養できる。1960年代からモデル生物に使われるようになった。 体長1ミリほどの「C・エレガンス」と呼ばれる種だ。九州大付属図書館はホームページで「エレガントなカーブを描いて進む様子から名付けられた」と由来を紹介しているが、諸説あるようだ。

    科学の森:においへの反応、広く活用期待 体長1ミリ線虫「C・エレガンス」 | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/07/22
    線虫の生命力。
  • くらしナビ・環境:有料義務化2年、レジ袋取り巻く状況は? | 毎日新聞

    2020年7月にすべての小売店にプラスチック製レジ袋有料化が義務づけられてから2年が経過した。レジ袋を取り巻く状況はどう変わったのか。エコバッグ(マイバッグ)は当に「エコ」なのか。環境負荷を減らすために必要なことを今改めて考えたい。 ●辞退率が上昇 「『レジ袋有料化義務化』を通じて消費者のライフスタイル変革を促す」。有料化を前に、政府が公表した小売業者向けの指針では狙いをこう掲げた。 日経済総合研究センターによると、19年に約20万トンだったレジ袋の流通量は、有料化を経て約10万トン(21年)と半減。全国の2100人を対象にした環境省の調査で、有料化後の20年11月に「直近1週間でレジ袋をもらったか」との質問に「もらっていない」と回答した人は約7割。有料化前は約3割で「もらわない派」が大幅に増えた。

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  • プーチンの世界:「ナチストからの解放」訴え なぜウクライナは共感しないのか | 毎日新聞

    プーチン露大統領を映し出したスクリーン。第二次大戦でナチス・ドイツに勝利した記念日に演説していた=2022年5月9日、前谷宏撮影 隣国ウクライナへの侵攻に踏み切ったロシアのプーチン大統領は、何のために戦っているのか。その世界観や背景を探る連載の初回は、ウクライナの「非ナチ化」を掲げた思想に踏み込む。第2回は欧米諸国への対抗意識を分析する。 「諸君は祖国とその未来のため、そして世界から迫害者やナチストの居場所をなくすために戦っている」 プーチン氏は5月9日、第二次世界大戦でのナチス・ドイツへの勝利を記念する式典で、ロシア軍の将兵を前にそう演説し、「米国やその子分が期待をかけた(ウクライナの)ナチストとの衝突は避けられなかった」と訴えた。 ウクライナを「ナチスト」から解放するという「非ナチ化」は、プーチン氏が2月24日にウクライナでの「特別軍事作戦」を始めた際に掲げた目標の一つだ。 抵抗の歴史

    プーチンの世界:「ナチストからの解放」訴え なぜウクライナは共感しないのか | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/07/20
    歴史から学ぶことの自己解釈の怖さを改めて考えさせられる。
  • フィギュアスケート 羽生結弦、脱ぎ捨て プロ転向「新たなスタート切った」 | 毎日新聞

    記者会見を終え、手を振りながら笑顔で写真撮影に応じる羽生結弦選手=東京都内のホテルで19日午後6時3分、手塚耕一郎撮影 4歳でスケートを始め、オリンピック2連覇など数々の金字塔を打ち立てた競技人生は「羽生結弦が重荷だった」という。東京都内で19日に開かれた記者会見で、競技会からの引退とプロ転向を表明したフィギュアスケート男子の羽生結弦選手(27)=ANA。競技者のよろいを脱ぎ、今後について「プロのアスリートとして、羽生結弦の理想を追い掛けながら頑張っていく」と笑顔で宣言した。

    フィギュアスケート 羽生結弦、脱ぎ捨て プロ転向「新たなスタート切った」 | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/07/20
    たゆまぬ挑戦をし続けた、し続ける生き方に感銘する。
  • 凶弾:報告・元首相銃撃/上(その1) 「家庭めちゃくちゃに」 容疑者、恨み募らせ | 毎日新聞

    参院選の最終盤を迎えた7月8日午前11時29分、奈良県内の主要ターミナル「近鉄大和(やまと)西大寺(さいだいじ)駅」(奈良市)。駅の北口に集まった500人近い聴衆の視線の先に、高さ40センチほどの演説台に立った安倍晋三元首相(67)の姿があった。いつものように拳を振り上げ、接戦が伝えられた自民党候補者の支援を訴えた。 2分後。マスク姿の男性が安倍氏に歩いて近づく。「ズドーン」。手元から白煙が噴き出すとともに破裂音が鳴り響いた。振り返りざまに再び銃口を向けられた安倍氏は、壇上から崩れ落ちた。左肩への銃撃に伴う失血死だった。

    凶弾:報告・元首相銃撃/上(その1) 「家庭めちゃくちゃに」 容疑者、恨み募らせ | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/07/15
    家庭の苦難と宗教
  • 科学の森:宿主操り生き延びる、寄生生物 生態系をつなぐ、小さな生き物 | 毎日新聞

    地球上の生物の半数近くを占めるともいわれる寄生生物。その中には、さまざまな手法で宿主(しゅくしゅ)を操り、自分の暮らしやすさを追求する不思議な生き物がいる。ちょっとグロテスクなその姿に迫る。 川や池に落ちたカマキリのお尻から、黒っぽく細長いものが出てくることがある。これは「ハリガネムシ」という寄生虫だ。 ハリガネムシは水中でふ化し、水生昆虫に寄生する。宿主が羽化して水から飛び出し、カマキリなどの陸生昆虫にべられると、それを終宿主(しゅうしゅくしゅ)として体内で成長する。終宿主が水に落ちると腹から脱出し、水草などに産卵する。

    科学の森:宿主操り生き延びる、寄生生物 生態系をつなぐ、小さな生き物 | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/07/14
    生態系の繋がりに驚嘆
  • 特集ワイド:安倍元首相銃撃事件を考える | 毎日新聞

    奈良市内で遊説中の安倍晋三元首相が凶弾に倒れた事件の衝撃はいまだ収まらない。「民主主義の根幹を揺るがす」「市民社会への攻撃」と怒りの声が聞こえてくる中、銃撃事件がこの国の政治や社会に大きな禍根を残すという暗い予感がする。政治の現状や歴史の教訓を踏まえ、事件の深層を考えてみたい。 蛮行、歴史ゆがめさせるな 森田実さん 政治評論家 長い歴史を見ると、暗殺する相手の存在が大きければ大きいほど、1人のテロリストないしはテロリスト集団の行動が歴史をゆがめ、変えていくことがあります。私が生まれた年の1932年に起きた5・15事件や36年の2・26事件では、犬養毅首相や首相経験者らが殺害されました。その後は軍部の暴走を許し、戦争へと突き進みました。60年には、私も何度もお会いしたことがある社会党の浅沼稲次郎委員長が刺殺されました。事件を契機に、55年体制下で自民党が政権を担う一方、社会党は徐々に衰退して

    特集ワイド:安倍元首相銃撃事件を考える | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/07/13
    安倍晋三元首相と森加計問題
  • 凶弾:安倍元首相死去 聴衆面前、響く銃声 有権者、広がる怒り 識者談話 | 毎日新聞

    参院選で自民議席増える ジャーナリスト・田原総一朗さん テロは決して許されません。しかし、アメリカではしょっちゅう起きています。日でも、社会党の浅沼稲次郎委員長が殺され(1960年10月)、殺されはしなかったけど岸信介元首相もやられています(60年7月)。警察が安倍氏の警護をしていたと思うけれど、テロは起きないと、やや安心していたのかもしれません。 この事件が起きたことで、参院選で自民の議席は増え、憲法改正もしやすくなるでしょう。

    凶弾:安倍元首相死去 聴衆面前、響く銃声 有権者、広がる怒り 識者談話 | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/07/09
    安倍晋三元首相死去への多角的視点
  • 岡本太郎の絵、3枚発見 20代前半、仏留学時の作か | 毎日新聞

    芸術家、岡太郎(1911~96年)が20代前半にパリで描いたとみられる油彩画3枚が見つかった。岡太郎記念現代芸術振興財団(東京都港区)が8日、都内で記者会見し、明らかにした。岡がこの頃描いた作品は一点も残っておらず、同財団は「岡芸術というパズルの最後のピースが見つかった」と歴史的意義を強調した。 岡は1930年、絵画を学ぶためフランスに渡り、20代の約10年間をパリで過ごしている。3枚はその時に描かれたものとみられる。90年代前半に、パリのあるアトリエで見つかった3枚の絵を仏人男性が入手。男性はカンバス側面に記された署名から「岡の作品ではないか」と川崎市岡太郎美術館などとやり取りしていた。今年、岡太郎の回顧展が日国内で開かれるのを機に、作品を移送し、同財団が調査していた。

    岡本太郎の絵、3枚発見 20代前半、仏留学時の作か | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/07/09
    岡本太郎のフランス留学時代の作品3点発見
  • 論点:増える非正規教員 | 毎日新聞

    小中高校で任用期間が限定されている「非正規教員」が増えている。非正規教員を採用することで、手厚い教育を実践する一方、少子化で教員が将来、余る事態を想定して、退職教員の後釜に非正規を充てるなど雇用の調整弁として利用される側面もある。さまざまなジレンマを抱える現場について考える。【聞き手・宍戸護】 教職の役割考える時期に 原北祥悟・崇城大助教 非正規教員という言葉には明確な定義があるわけではない。働く形態によって、1年ごとに契約を結ぶ臨時的任用教員、教科だけを担当する非常勤講師、定年退職後に雇用される再任用教員、産休育休の代替教員などがある。

    論点:増える非正規教員 | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/07/08
    教員採用の現状と課題資料
  • 記者の目:政治指導者の責任と国民の態度 ゼレンスキー氏は英雄か=伊藤智永(専門編集委員) | 毎日新聞

    意な戦争でも一度始まってしまえば徹底的に戦うしかないと人は説く。「戦う」と言えば勇ましく感動的だが、正しくは「殺し殺される」と言うべきだ。まして徴兵制なら「殺す」のにいやも応もない。ためらいを消すため「戦え」と命じる者は「のために」でさらに言葉を飾る。 「飾り」唱えながら、殺し殺される現実 「飾り」はいくらもある。国家、民族、歴史、神、君主、愛する人たち、イデオロギー、自由、正義、権利、名誉、平和、運命、子供らの未来。時には虚無や美や惰性や充実感さえもそこに当てはまる。「飾り」は何であれ、戦場の現実は一つだ。あなたは誰かを殺す。その誰かは別の「飾り」を唱えながらあなたを殺す。「のために」は違っても同じ人殺しである。遠くの見物人たちは映像を眺めながら「のために」を巡っておしゃべりし、触ったこともない兵器と会ったことのない死者の数と知らない地名を数えるだけ。金もうけをたくらむ者もいる。それ

    記者の目:政治指導者の責任と国民の態度 ゼレンスキー氏は英雄か=伊藤智永(専門編集委員) | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/07/08
    戦争執行者の3タイプ
  • ウクライナ侵攻 白い狙撃手に再注目 第二次大戦、フィンランド独立守る | 毎日新聞

    ソ連との「冬戦争」時、白い戦闘服に身を包んで戦ったハユハ=フィンランド南東部ラウトヤルビのシモ・ハユハ博物館提供 第二次大戦中にソ連の侵攻を受けたフィンランドで、500人以上の敵兵を狙撃し、「白い死に神」と恐れられたスナイパーがいた。その名はシモ・ハユハ。ロシアウクライナ侵攻を受け、北大西洋条約機構(NATO)加盟プロセスを進めるフィンランドでにわかに国防への関心が高まる中、伝説の人物が再び注目されている。いったいどんな人物だったのか。現地を訪ねた。【ラウトヤルビ(フィンランド南東部)で篠田航一】 「元々軍人ではなく、猟師を兼ねた農民で、キツネを撃つことを得意としていました。身長約155センチと小柄でしたが、大きなライフルを使いこなし、一流の狙撃手になりました」

    ウクライナ侵攻 白い狙撃手に再注目 第二次大戦、フィンランド独立守る | 毎日新聞
  • 特集ワイド:理想はどこへ 第1回参院選の傑物たち/中 羽仁五郎(歴史学者) 獄中体験、反戦に身ささぐ | 毎日新聞

    ――日政治そのものが誤りを犯さないように <真理がわれらを自由にする>。東京・永田町の国立国会図書館に足を運ぶと、館カウンターの上に刻まれた銘文が目に飛び込んでくる。人々が正しい情報を知ることが民主主義には不可欠――そんな意味だという。今、ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、偽情報を拡散することで安全保障体制が脅かされている。この一文を見上げたのは、暗雲垂れこめる時代に光るよりどころのような言葉だと感じたからかもしれない。 国会図書館ができたのは第二次大戦の敗戦から3年後、1948年6月のことだ。赤坂離宮(現在の迎賓館)を仮庁舎に開館し、68年に現庁舎である館が完成した。くだんの銘文は初代館長を務めた金森徳次郎の筆跡だが、発案したのは歴史学者の羽仁五郎(1901~83年)。第1回参院選に立候補して議員となり、参院の図書館運営委員長を務めた人物だという。 映画監督の羽仁進さん(93)

    特集ワイド:理想はどこへ 第1回参院選の傑物たち/中 羽仁五郎(歴史学者) 獄中体験、反戦に身ささぐ | 毎日新聞
  • 特集ワイド:理想はどこへ 第1回参院選の傑物たち/下 奥むめお(婦人運動家) 女性の生活向上に尽くす | 毎日新聞

    ――わたしたち婦人は、世の矛盾にもっと怒らねばならぬ 「おしゃもじとエプロン」をシンボルに。「台所と政治を結ぼう」をスローガンに。1947年第1回参院選の当選者を調べていたら、こんな言葉に出合った。51歳で当選した奥むめおである。戦前から女性の地位向上を目指していたという、彼女の道のりをたどって考えた。今、「台所」の声は政治に届いているのだろうか。 奥は第1回参院選で当選した10人の女性の一人である。当選後、主婦の世の中への関心を高めようと「主婦連合会」(主婦連)を結成し、消費者運動をリードした。そのシンボルが「おしゃもじとエプロン(かっぽう着)」。当時の「主婦連たより」に、奥はこう寄せている。<わたくし達の前途に輝きそめた希望の光は、婦人が自分の力を発見した喜びである> 会いたい人がいた。女性問題を追い、卒寿を迎えた評論家の樋口恵子さん(90)だ。「わたくしが学生の頃ですが、奥先生たちが

    特集ワイド:理想はどこへ 第1回参院選の傑物たち/下 奥むめお(婦人運動家) 女性の生活向上に尽くす | 毎日新聞
  • 今週の本棚:佐藤優・評 『ロシア・インテリゲンツィヤの誕生 他五篇』=バーリン著、桑野隆・編 | 毎日新聞

    (岩波文庫・1111円) 知識を行動で実現することに固執 この論集には英国の文芸批評家で思想家のアイザイア・バーリン(1909~97年)が48~56年に発表した「ロシアと一八四八年」「ロシア・インテリゲンツィヤの誕生」「ペテルブルクとモスクワにおけるドイツ・ロマン主義」など合計6作品が収録されている。 そのうち現下のロシアを理解するのに最も役立つのは「ロシア・インテリゲンツィヤの誕生」(初出55年)だ。ロシアの宗教哲学者ニコライ・ベルジャーエフが強調していることだが、インテリゲンツィヤというのはロシア特有の現象で欧米の知識人とは異なる概念だ。バーリンもベルジャーエフと同様に考えている。<インテリゲンツィヤの概念を、知識人という概念と混同してはならない。インテリゲンツィヤに属する人々は、単なる思…

    今週の本棚:佐藤優・評 『ロシア・インテリゲンツィヤの誕生 他五篇』=バーリン著、桑野隆・編 | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/07/03
    ロシア思想の源流。
  • Topics:「ルースキー・ミール」思想 政権と正教会「一体」に ロシアのウクライナ侵攻で | 毎日新聞

    並んで歩くロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右)とロシア正教会のキリル総主教=モスクワで2018年11月4日、AP ロシアウクライナ侵攻の背景に「ルースキー・ミール」という思想の存在が指摘されている。「ロシア(またはルーシ)の世界」を意味するこの概念は、人々がロシア語を話し正教を信仰する領域を独自の文明圏とみなすもの。キーウ(キエフ)・ルーシ公国を同じ起源とするウクライナやベラルーシなどが対象に含まれる。大ロシア主義につながる世界観で、プーチン政権とロシア正教会が一体となったイデオロギーにもなっている。 プーチン大統領がルースキー・ミールを初めて政治的に取り上げたのは2007年の年次教書とされ、直後の大統領令で国内外のロシア語話者の利益擁護などを目的としたルースキー・ミール基金を設立した。プーチン氏は同年のミュンヘン安全保障会議で米国の単独行動主義を批判しており、ロシアの伝統的な勢力

    Topics:「ルースキー・ミール」思想 政権と正教会「一体」に ロシアのウクライナ侵攻で | 毎日新聞
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    teinennkizoku 2022/06/30
    宗教と政治の一体性。本来の宗教の在り方は?