難民は、日本だと「遠い国の話」に思えてしまいます。本当にそうでしょうか? ミャンマーから逃げて難民になった少数派イスラム教徒ロヒンギャを取材すると、口々に「日本はずっと私たちを支えてくれた」と言ってくれます。群馬県には約200人が住んでいるロヒンギャ。なぜ、日本に好意的なのでしょう? ロヒンギャ難民が日本と「全然関係ある」理由についてお伝えします。(朝日新聞ヤンゴン支局長兼アジア総局員・染田屋竜太) 【画像】家は土管の中……ロヒンギャ難民 過酷すぎるキャンプでの生活と、子どもの笑顔 日本に約200人のロヒンギャが住んでいる地域があることを知っていますか?群馬県の南東部にある、館林(たてばやし)市です。1990年代、当時の軍事政権による迫害によって逃げ出したロヒンギャが日本にたどり着き、その後もネットワークを頼ってこの地域に集まったと言います。 アブル・カラムさん(54)は2000年に日本に