2004年のスマトラ沖地震とそれに伴う津波を、バカンスに訪れていたタイのプーケットで遭遇した家族の実話をもとに製作された映画「インポッシブル」が2013年6月14日(金)に全国公開される。本上映を記念して、復興アリーナプロジェクトリーダーの飯田泰之が、作品のモデルとなったマリア・ベロン氏に、被災にあった当時の様子や現在の思い、映画に込めた気持ちをインタビューした。(構成/金子昂) 飯田 わたしは東日本大震災に関する情報を集積する「復興アリーナ」というプロジェクトの運営に参加しています。 来日されてお受けになったインタビューの多くは、映画に関する質問だったかと思いますが、今日はご自身が被災された当時の様子についてもお伺いできればと思っています。 旅先で迷子になっても不安になると思いますが、バカンスで訪れたタイ ―― つまりはまったく知らない場所での被災ということもあり、よりいっそう不安でいら