藤井聡太四段 藤井四段は2002年7月、愛知県は瀬戸市の生まれである。 住宅メーカー勤務の父と専業主婦の母との間の次男。父母ともに将棋を指さないが、祖父母から5歳の時に将棋を教わり、教室に通うようになる。続いて名古屋市の「東海研修会」に参加して腕を上げると、小4でプロ棋士養成機関「奨励会」に入会。スピード昇段し、昨年、四段に昇格した。 現在は、名古屋大学教育学部附属中学校の3年生。部活に入らず、対局がない日は学校が終ると帰宅し、将棋の研究に勤しむ生活だという。 天才と評される人物は、得てして、幼い頃から逸話に彩られるものだが、彼はどうだったのか。 以前、本誌(「週刊新潮」)の取材に答えた母・裕子さんの発言を繙くと、こうある。 「聡太が歩けるようになったのは1歳2カ月、意味のある言葉を話せるようになったのは1歳6カ月くらいから。周りと比べてちょっと遅いかな。変わったことと言えば、小学校に入る