毒親との付き合い方 かつて自分を傷つけ苦しめた親、家庭を顧みず自分勝手に生きていた親。そんな毒親が老い、介護や経済的支援などの問題に直面する子世代は少なくない。老いてなお横暴な親に失望したり、一見弱者の親に翻弄されたりする子どもの側は、憎しみや嫌悪、ときに葛藤を覚えている。これからどうすればいいのだろう、この状態がいつまでつづくのか、そんな思いを抱えながら手探りの日々を送る人たちに、いくつかの選択肢と対応方法を挙げてみたい。 まずは親との関係性についての選択肢、ここには大きく2つがある。「捨てる」と「関わる」だ。 親を捨てる、別の言い方をすれば逃げるとか、縁を切ることになるだろう。世間一般からすれば「親を捨てるなんてとんでもない」と非難されるかもしれないが、捨てるという選択肢を知っておくのは大切だ。 介護・暮らしジャーナリストで、遠距離介護を支援するNPO法人パオッコの太田差惠子理事長は、