「関西検察のエース」と呼ばれた男が刑事裁判の被告人となった。元部下に対する準強制性交罪に問われ、25日に大阪地裁で初公判が開かれた元大阪地検検事正の北川健太郎被告(65)。手錠や腰縄をつけて法廷に姿を見せ、「争うことはしません」と小声で起訴内容を認めた。 北川被告は濃い灰色のスーツに白色シャツ姿でノーネクタイだった。保釈されておらず、手錠と腰縄をつけた状態でまっすぐ前を見て法廷に入ってきた。手錠や腰縄を外されると、弁護側の前に座り、裁判が始まるのを待った。逮捕される前と比べるとやつれた様子だった。 罪状認否では起訴内容を認めた後で、「被害者に深刻な被害を与えたことを深く反省し、謝罪したい。組織に多大な迷惑をかけたこと、世間を騒がせたことを申し訳なく思っています」と述べた。話し終えると、傍聴席から遮蔽され、被害者が座っているとみられる場所に向かって深々と頭を下げた。 裁判が始まる前には、元検