四国電力は8日、定期検査中の伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町)について、予定していた10日の運転再開を断念したと発表した。 再稼働の前提としていた地元の同意が得られず、政府が全原発にストレステスト(耐性検査)を行う方針を決めるなどしたためで、四電は「早期の再開に向け、地元の理解を得るように引き続き努力する」としている。 四電は、3号機が稼働しなくても火力発電所の定検時期をずらすなどで夏場に必要な電力は確保しているため、特段の節電要請はしないとしている。ただ、東日本大震災以降に行っている東京電力への1日あたり約10万キロ・ワットの電力融通は取りやめる。