ウェブ関連のセキュリティライブラリで最も重要だと言ってもよい「OpenSSL」のセキュリティアップデートが、米国時間6月11日に公開された。OpenSSLはSSL(Secure Socket Layer)とTLS(Transport Layer Security)を実装している。 今回のアップデートに含まれている7件の修正のうち、最も重要なものが「Logjam」と呼ばれる脆弱性への対処だ。Logjamは「ディフィーヘルマン鍵共有(DH法)」に存在する問題に端を発している。DH法は、セキュアな接続を確立する際の暗号鍵の共有に用いられる一般的なアルゴリズムであり、SSLやTLSで採用されている。理論的に言えば、攻撃者はLogjamを悪用した中間者攻撃(MitM攻撃)を仕掛け、TLS接続で使用される暗号を輸出グレードの512ビットという攻撃可能なレベルにダウングレードすることが可能になる。ただ、