川崎重工業の世界戦略バイク「Ninja250R」が快走している。バイク好きの男性ライダーだけでなく、女性や初心者にも乗りやすくし、世界から幅広く支持を集めている。ここにたどりつくまでには、交通事情や体格も異なる世界の顧客ニーズを満たすための苦労があった。 開発のきっかけは平成17年、川崎重工業社内に「アジア総括部」が設立されたことだった。経済成長が続くアジアでの事業拡大を模索する部署だが、ここで「アジアを含めた全世界で通用する『世界戦略バイク』」という開発テーマが生まれた。 全世界であらゆる顧客層を狙うため、女性や初心者にも乗りやすいよう、大型化を抑えて排気量250ccにすることを早々と決めた。原型となったのは昭和62年式のGPX250。19年まで、20年近く生産を続けた、当時同社が誇る人気車だ。 アジア展開を視野に入れ、従来の人気車種を新型車にモデルチェンジする。と、目標を掲げるのは簡単
セイコーエプソンは9日、眼鏡型のヘッドマウントディスプレー「MOVARIO(モバリオ)BT-100」を25日に発売すると発表した。民生用としては世界初のシースルータイプで、映像を見ながら周囲の状況も確認できるのが特長だ。 モバリオは眼鏡型ディスプレーと専用端末を有線接続して使用する。端末は米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド2.2」を採用し、端末に取り込んだ映像に加え、無線LAN経由でネット上のコンテンツも表示できるため、再生機器がない屋外でも視聴できる。 眼鏡型ディスプレーには高温ポリシリコンTFT液晶を搭載。仮想視聴距離は最大20メートルで、遠方に視線を向けると画面サイズは320型相当に感じるという。 3D映像の再生方式は左右それぞれに独立した画像を表示する「サイドバイサイド方式」を採用した。ディスプレー部に着脱可能なヘッドホンも備えているが、専用端末から電源供給を受けるために
東日本大震災で深刻化した紙やインキの供給不足が今も続いている。製紙大手の工場では生産再開が遅れており、インキの原料となる石油化学製品の生産も滞ったままだからだ。海外からの代替品調達を模索する動きも出てきたが、計画停電の打撃もあり、供給不足の影響は印刷業界や新聞・出版業界など幅広い業種に広がっている。 被災した製紙大手の工場は震災から3週間以上が経過した今も操業を停止したままだ。三菱製紙の八戸工場(青森県八戸市)は5月中旬に生産を再開できる見通しだが、日本製紙の石巻工場(宮城県石巻市)と岩沼工場(同県岩沼市)は再開のめどが立っていない。 昨年の国内全体の生産量に占める3工場の割合は高く、雑誌や書籍などの印刷用紙が18・7%、新聞用紙で13・8%を占めた。 野村証券金融経済研究所は最近のリポートで、国内の印刷用紙市場(年間約800万トン)のうち150万トン程度、新聞用紙市場(年間約350万トン
クリックして拡大する激しく炎を上げて燃え続けるコスモ石油の千葉精油所のLPガスタンク=1日午後、千葉県市原市 本社チャーターヘリから (大山文兄撮影) 東日本大震災をめぐっては、被災地の詳細な情報が伝わらない中、ネット上では事実無根の情報が飛び交った。「次の震源地」や「有害物質の雨」などを指摘する内容だが根拠は薄弱。枝野幸男官房長官も12日夕の会見で冷静な反応を呼びかけたが、デマの拡散は収まらなかった。 「近畿のプレートが小さくなってこれが元に戻ろうとする。明日明後日は近畿の方は警戒してください」「阪神大震災後には女性暴行が増えた」 ミニブログ「ツイッター」では、地震発生直後から不安をあおるような様々なデマが広がった。 千葉県市原市のコスモ石油千葉製油所の火災について、「有害物質が雨などと降るので注意」とするツイッター上の書き込みやメールが拡散。コスモ石油が「そのような事実はない」と否定す
国土交通省は16日、4月から導入する高速道路の新料金を発表した。普通車は現金自動料金収受システム(ETC)搭載の場合が平日上限2千円、休日は上限千円、ETCをつけていない現金払いは平日、休日ともに上限2千円となる。軽自動車とETC搭載のエコカーは、曜日に関係なく上限千円に引き下げる。高速利用者には朗報だが、割引財源の約2兆円は3年間で底をつく。追加財源を投じなければ、再値上げにつながるだけに、制度の“持続性”が問われそうだ。 新料金は16日の民主党国土交通部門会議に提示、了承された。適用は4月1日からで、ハイブリッド車などが対象のエコカー割引は夏ころをメドに導入する。 現在、平日に、東北道の「加須」(埼玉県)から普通車で乗った場合、「宇都宮」(栃木県)までの距離約70キロメートルが1950円となっているが、新料金ではそれ以北まで走れば、上限2千円の恩恵が受けられる。 首都、阪神高速は平成2
26日に発売されるKDDI(au)の主力スマートフォン「IS03」(シャープ製)のネットによる仮購入予約件数が、約25万件に上っていることが24日、分かった。品不足による混乱を避けるため、auはメーカーのシャープに、60万台を初期発注したもよう。スマートフォン市場での出遅れ挽回(ばんかい)への“スタートダッシュ”に万全を期して挑む。 KDDIは10月4日のIS03発表直後から、専用サイトで、仮予約した人に予備バッテリーをプレゼントするキャンペーンを実施。23日時点でこの予約数が24万9千人を超えていることが分かった。 ネット予約者が実際に購入するか不明だが、店頭での購入予約も20万台前後になる見通し。これは、先行するNTTドコモの「Xperia(エクスペリア)」や「GALAXY S(ギャラクシー・エス)」の同予約実績各5万台を大きく上回る人気だ。 また、携帯電話販売最大手、ティーガイアは「
中国漁船衝突事件で流出したビデオ。検察当局が国家公務員法(守秘義務)違反容疑で捜査に乗り出したほか、不正アクセス禁止法などにも抵触する可能性が高い。捜査の端緒の一つが「IPアドレス」をたどることだ。 映像は動画投稿サイト「ユーチューブ」に流れた。ユーチューブには、映像の投稿ごとに投稿元のIPアドレスが残っている。 IPアドレスとは、会社・団体・省庁といった組織ごとに割り振られている10けた程度の数字の羅列。郵便番号のようなものだ。 個人の場合は、プロバイダーに複数割り振られているものを、利用者が共有している。 投稿者が、役所や企業などの端末を使ったのであれば話は早い。IPアドレスに加え、役所・企業ごとに記録されている履歴から、端末(LANケーブルの接続口)を特定できる。個人の特定には至らなくても、投稿場所は特定される。 個人宅などから投稿した場合にも、ある程度の特定が可能だ。プロバイダーは
「お父さん、安全運転で帰ってきてね」。こんなメッセージを書き込んだステッカーが近畿屈指のツーリングスポット、奈良市月ケ瀬の道路沿いにある休憩所や自動販売機に張ってある。仕掛けたのは奈良県警で、10代に夢中になったオートバイに再びまたがる「お父さんライダー」の増加で40代男性の事故の急増に歯止めをかけようと発案した。するとステッカーが張られた今年5月以降、月ケ瀬周辺でオートバイ事故はゼロ。検問より効果を発揮しているという。 今年5月、月ケ瀬に通じる同市邑地町の県道で、大型オートバイが転倒、運転していた男性=当時(43)=がトラックにはねられ死亡した。県内で今年1〜8月までに排気量750cc以上の大型オートバイが絡む事故は32件発生し、年齢別でみると40代が約半数を占めていた。
日本マクドナルドは14日、人気のハンバーガー「クォーターパウンダー・チーズ」=写真(同社提供)=を17日から23日まで7日間、特別価格として税込み200円(通常価格は同350〜360円)で販売すると発表した。この商品の値下げ販売は2009年4月の発売以来、初めて。値下げ期間中、ポテト、ドリンクの各Mサイズが付くバリューセットは550円(同670〜680円)になる。同社では「本来のマクドナルドのビーフ(牛肉)のハンバーガーを食べる固定客、ファンをさらに増やしたい」としている。 同社は8月17日から26日までの間、定番メニュー「ビッグマック」を特別価格200円(通常価格は290〜320円)で期間限定販売を実施。こうした結果、8月は1971年の創業以来、単月ベースでは過去最高の売り上げ(513億円)を記録した。
全国初の受動喫煙防止条例施行を4月1日に控えた神奈川県では、オフィス街で屋外の灰皿設置場所を探す喫煙者の姿が目立っている。複数の飲食店チェーンが前倒しで県内全席禁煙を実施する一方、条例の対象外の職場でも禁煙化が進んだとの指摘もある。受動喫煙対策の意識の高まりを背景に喫煙場所が減り、灰皿を求めて漂流する喫煙者たちの姿を追った。(寺田理恵、黒田悠希) 横浜市中区のオフィス街、関内地区。昼下がりのドラッグストアの人だかりは店舗前に置かれた灰皿目当ての喫煙者だ。男性会社員(36)は「会社も禁煙、昼食場所も禁煙。灰皿を見ると、ほっとして吸いたくなる」と話す。 神奈川県では受動喫煙防止条例の施行で、官公庁や百貨店、銀行など公共性の高い施設が禁煙となる。飲食店も小規模店を除き禁煙か分煙を選択する。県内では「マクドナルド」「ロイヤルホスト」といったチェーン店が前倒しで全席禁煙とし、昼食時に喫煙できる場所は
出会いと別れの季節が到来した。連日繰り広げられる歓送迎会だが、気になるのは食後の息のにおいだ。 そんな多くのサラリーマン、OLの強い味方が小林製薬の「ブレスケア」。平成9年の発売開始以来、爆発的なヒットを記録。カプセルタイプの口中清涼食品の代名詞となっている。 「週末以外でも、においのきついニンニクを安心して食べることができる商品。こんな“あったらいいな”が開発のきっかけでした」。開発担当の山田理紗さんはこう強調する。 ニンニクの強いにおいをどうやって消すか。さまざまな物質による試行錯誤が続くなか、開発者の1人が「パセリオイルが効く」ことを証明した論文を見つける。 「これはいける」。社内は活気づいたが、ここからが苦難の連続だった。当時はにおい成分を集めた試験器具がなかったため、実験はすべて開発者が自らの体を使って行った。 対象の食品をできるだけ単一成分に近づけるため、白米など他の食品を一緒
【ワシントン=渡辺浩生】トヨタ自動車の大量リコール(回収・無償修理)問題に関連し、11日付の米紙ニューヨーク・タイムズが、トヨタ車の急加速の原因を「ブレーキとアクセルの踏み間違えだ」とする心理学者、リチャード・シュミットカリフォルニア大学ロサンゼルス校名誉教授の寄稿を掲載した。 1980年代にドイツ車「アウディ5000」の急加速が多発して大量リコールとなった際、調査に携わった同教授は、今回の急加速の背景について「ブレーキを踏むつもりでアクセルを踏む運転者によって頻繁に起きることにある」と説明。原因に疑われる電子系統の欠陥ではなく、「人的要素」を指摘した。 そのうえで、アクセルをブレーキと踏み間違えた結果、加速に驚いてさらにアクセルを踏み、車がますます急加速して事故に至る−という仮説を紹介。「(ノイズの多さなどから)人は意図するのと違う行動を起こす場合もある」としている。 米道路交通安全局(
21日午前1時ごろ、北九州市小倉北区霧ケ丘の国道10号で、乗用車が福岡県築上町西八田の家事手伝い植田涼介さん(18)と北九州市戸畑区の無職少年(17)のオートバイ2台に追突、転倒させて逃走した。植田さんは間もなく死亡し、少年は頭や首にけがを負った。 県警小倉北署は殺人と殺人未遂の疑いで、直後に小倉南署に自首してきた自称マッサージ師の鎌田厚志容疑者(34)=北九州市小倉南区下曽根=を逮捕した。同署の調べに対し、鎌田容疑者は「オートバイがうっとうしくて1人をひき殺そうとしたが、もう1人を殺す意思はなかった」と話しているという。 同署によると、鎌田容疑者は仕事を終えて帰宅途中、仲間数人と走行していた植田さんらに出くわしたとみられる。
太ももの上にノートパソコンを置く「小池スタイル」でストリートコンピューティングをする人々=代々木公園、june29撮影http://streetcomputing.yuiseki.net/ 通信機器の発達や通信環境の整備が進むにつれ、喫茶店や電車などでノートパソコン(PC)を使う人々の光景は日常のものとなっているが、最近では路上でPCを使う「ストリートコンピューティング(SC)」が広がりつつあるという。急を要してPCを路上で使うことはあるが、“ふつう”にPCを使うとは…。どうやって、そしてなぜ、彼らはそこまでして路上でPCを使うのだろうか。(織田淳嗣) システム開発も路上で… オフィス街のあるJR東京駅周辺を歩いてみると、休憩用の手すりにPCを置いたり、道路の脇に座り込んだりして、SCを行うビジネスマンの姿が…。男性の1人に用途を聴こうと声を掛けたが「忙しいので」と断られてしまった。別の3
「モンシュシュ」という名のチョコを商標登録して販売している老舗洋菓子メーカー「ゴンチャロフ製菓」(神戸市灘区)が、人気のロールケーキ「堂島ロール」の販売元「モンシュシュ」(大阪市北区)に対し、「商標を付けたチョコレートを販売するなど商標権を侵害している」として、店名を含む名称使用の全面差し止めと約1億2600万円の損害賠償を求める訴えを20日、神戸地裁に起こした。 ゴ社などによると「モンシュシュ」は仏語で「私のお気に入り」の意味。訴状によると、ゴ社は昭和56年に洋菓子・パンを指定して「モンシュシュ」を商標登録、同名のチョコレートを販売している。一方、モ社は平成19年に「モンシュシュ」と商号を変更。店の看板として表示するほか、商品の包装紙などにも使用、一部チョコレートに「モンシュシュ」の商標をつけて販売しているという。 ゴ社は昨年、「洋菓子への使用は商標権侵害」と使用中止を求めたが、モ社は「
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