アメリカのパネッタ国防長官は、アジア太平洋地域での軍の展開力を強化するため、フィリピンに海兵隊の拠点を設ける方向でフィリピン政府と協議していることを明らかにしました。 パネッタ国防長官は14日、議会上院軍事委員会の公聴会で証言し、「アジア太平洋地域では、海兵隊をローテーションで運用することによって展開力を強化する」と述べ、海兵隊の部隊を主に6か月交代のローテーションで、各地の拠点に派遣していく方針を示しました。 そのうえで「オーストラリア政府と、この方法で海兵隊を駐留させることを合意したばかりで、フィリピン政府とも同じような合意ができないか交渉している」と述べ、フィリピンに海兵隊の拠点を設ける方向で協議していることを明らかにしました。 ローテーションによるアメリカ軍の海外展開は、大規模な宿舎の必要がなく費用が抑えられるうえ、地元とのトラブルも軽減しながら事実上の駐留を続けることができるため