仕事が減って失業率が上がることが問題視されるのはどうしてですか? 全員が一生懸命に働かなければ回らない社会よりも、働く人が少なくても回る社会がいいことは自明のはずです。 SF小説では、ロボットがすべて仕事をこなしてくれ、人間は好きなことをして過ごすような未来が描かれています。ある意味失業率100%ですが、それは現代に生きる人が夢に見る社会です。 ところが現在の世の中は、そのような未来に向かっているにもかかわらず、需要を増やして景気を上向かせ、失業率を改善することに躍起になっています。 この理想と現実とのギャップは、何が原因で生まれているのでしょうか? 社会というものは、そもそもは人々が分業することによって楽をするために存在するはずなのに、なぜ新しい産業を生み出し、景気をよくして忙しくしようとするのでしょうか? 私が求めているのは、仕事がないと給料がもらえなくて生きていけない人がいるから、と