発足当時は一部ウォッチャーに注目されるだけだったが,あれよあれよという間に全国紙に何度も登場しついには流行語大賞にまで影響を及ぼすようになった排外主義団体「在日特権を許さない市民の会」。それをめぐっては多くの言説が飛び交ってきたが,実は本格的な学術研究は殆ど現れていなかった。本書『日本型排外主義――在特会・外国人参政権・東アジア地政学』は在特会に関する初めての本格的研究であり,従来の在特会理解に修正を迫るものである。日本型排外主義―在特会・外国人参政権・東アジア地政学―作者: 樋口直人出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2014/02/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る 本書の構成は次の通り。プロローグ(1-7頁)序章.日本型排外主義をめぐる問い(9-28頁)第1章.誰がなぜ極右を支持するのか――支持者像と支持の論理(29-48頁)第2章.不満・不安で排
また、こっちの日記更新することになるとは思わなかったけど、備忘録的に。 外国人「なんで日本のドラマってすごい安っぽいの?」【海外反応】 この記事、結構、おもう事があるんで、備忘録として、日本のドラマが安っぽくみえる原因についてまとめ。 ぶっちゃけ、僕もそう思う。なんでか日本のドラマって安っぽく見える。 日本のドラマがチープ?実際に低予算でドラマ作ってるだから当たり前だろ説 日本のドラマは低予算。予算が潤沢に使えるアメリカのケーブルTV向けのドラマに比べてチープに見えるのは当然説。 フレームレートのせいだよ説 日本のドラマのほとんどは、映画のような24fpsで制作されていない。例外は刑事ドラマと時代劇と特撮。日本のドラマはアメリカのソープオペラ、ニュース番組と同じ30fpsで撮影されているので、チープに見えてしまうという説。 実際の所、日本の昔の刑事ドラマ、時代劇なんかの24fpsで撮影され
中村修二さんがノーベル賞を受賞されたことから、お祝いとともに、日本の科学技術の今後について心配する声など、メディアの方の取材の依頼を受けるようになりました。 本当はフラッシュメモリがフラッシュメモリにノーベル賞が授与され、開発チームの一員、当事者としてメディアの取材を受けたかったのですが仕方ない。日本の技術者の処遇を考えるきっかけになれば良いと思います。 問い合わせて頂く内容は例えば、 「日本の技術者は虐げられているのではないか」 「ノーベル賞は日本の経済が良かった時代のもので、これからの日本の科学技術は競争力があるのか」 「日本の技術者・研究者は報われないのではないか」 「日本の大学の研究環境は悪化するばかりではないか」 「特許法の改正で特許の帰属が発明者から企業に変わることで、更に技術者のモチベーションが下がるのではないか」 個々の取材にお答えするのも面倒なので、このブログでお答えしよ
青色レーザーダイオードを実現した赤崎先生、天野先生、中村修二さんがノーベル賞を受賞されました。本当におめでとうございます。 特に中村修二さんは企業(日亜化学)での仕事で受賞したわけですから、私は中村さんよりも下の世代ですが、企業で技術者だった私は大変勇気づけられました。 大変失礼な言い方をすると、赤崎先生は偉すぎて雲の上の存在ですが、中村修二さんならひょっとしたら自分もなれるかもと、企業などで実用研究をしている技術者にも思われるところがあるのが、今回のノーベル賞は良いですね。 また実は私は学部、修士の時に青色レーザーに関連する研究をしていたので、昔(学生時代)を思い出して感慨もひとしおです。 当時は青色レーザーを目指して、今回受賞したGaNとZnSeが激しく競争。いずれの陣営も日本の企業・大学が中心で、「日本を制したものが世界を制する」という、日本の黄金期でした。 私は「負け組」であるZn
アイヌ否定論者として有名な小野寺まさる道議のツイートから。「日本は単一民族!」と発言し、何人もの閣僚や国会議員がマスコミや各種団体から集中砲火を浴びた。しかしアイヌを民族とする定義に当てはめれば「日本人は皆、同じ言語・文化・風習を共有する日本民族である」と言えないのか?それも批判されるなら、アイヌが民族か否かの議論をし直す必要があろう。— 小野寺まさる (@onoderamasaru) 2014, 8月 27政治家は「日本は多民族国家」と発言しなければマスコミから攻撃されるが、そうであればアイヌ民族同様、我々も民族でなければ多民族とはならない。我々は何民族なのか…をマスコミや有識者の方々に教えて貰いたい。よもや、我々ではない民族をカウントして多民族としている訳ではあるまい。— 小野寺まさる (@onoderamasaru) 2014, 8月 27アイヌについては「あまり知識が無い方々」も雄
東芝をやめて大学に移ってから7年が経ちました。大学に移った当初は全く研究資金が無くて金策に走る毎日。そうしているうちに助けて下さる方いて、何とか研究室を立ち上げることができました。 当時はまだ日本の半導体はそれなり頑張っていたので、半導体産業への期待という意味で国家プロジェクトが立ち上がり、その恩恵も受けました。 おかげさまで研究室が立ち上がり、研究スタッフも集まり、多くの方のご支援のおかげで、自分では思ってみないほどの成果をあげられました。 まさか毎年ISSCCで発表できるなんて、思ってもみませんでした。 研究はとても好調ですが、実は今、予想外の逆風にさらされています。 自分の研究は順調だし、古巣の東芝のフラッシュメモリ事業も絶好調、ビッグデータを蓄えるストレージ産業も絶好調。自分の周辺だけは何の問題もありません。むしろ、状況は良くなる一方。 ところが、気付くと、周囲の他の日本の半導体や
みたいです。believemeimaliarというはてなブックマーカーが、特定人に対し「池沼」と揶揄していたのを見かけ、これはさすがに問題があろうとはてなに通報したのですが、結果としてはてなの返答は「削除はしない、嫌なら見るな」でした。「池沼」とは、ネット上で長く使われている差別用語。池沼とは (チショウとは) [単語記事] - ニコニコ大百科知的障害(者)を意味するネット上の卑語。主に個別の知的障害者を指し嫌悪や軽蔑を交えて用いられる。転じて、常識・倫理・論理等の無い者を指して言うネット上の卑称。やはり個別の嫌悪や軽蔑を含む。はてな利用規約 - はてなはてな規約の第6条(禁止事項)として例示されている中に以下の項目があります。人種、民族、信条、性別、社会的身分、居住場所、身体的特徴、病歴、教育、財産及び収入等を根拠にする差別的表現行為「池沼」とコメントした根拠は身体的特徴からだったようで
オバマ大統領が来日した際、日本未来館で東大発のロボットを開発するベンチャー、シャフトの創業者たちと彼らの製品のロボットと会ったそうですね。 ロボットと言えば、日本のお家芸。今でも産業用のロボットは非常に日本企業が強いです。 その一方、二足歩行のようなヒューマノイドのロボットはおもちゃとしては面白いけど、なかなか産業として離陸することが難しい。 介護ロボットとして有望と言われていますが、実用化はまだ遠そうです。 産業が広がらないために、シャフトもなかなか日本では資金を集められなかったと言われています。 結局、グーグルに買収された(してもらった)。 投資対象としてロボットを評価する時に、おそらく日本のメーカーは、ハードウエアとしてロボット単体の商売を考えたのでしょう。 そうすると、最近のロボットは、高度なセンサを搭載し、AIなどを使って賢いアルゴリズムを実装して高機能化してきたと言っても、まだ
よく見かけるレトリックに,「肉屋を支持する豚」というものがあるけれど,これって揶揄表現としては問題大ありだと思うんだよなあ。 たとえばそれは「福祉切り捨ての新自由主義を支持するワープア層」とか「表現規制の自民党を支持するオタク」とかに向けられている言葉なわけだけれど,自分の私的利害と「あるべき社会像」が衝突したときに後者を優先させるのは,その「あるべき社会像」の内実を問わずに外形的基準のみで評価するならば,民主政国家における模範的市民と言い得るんじゃないのかと。 もちろん,全員が公共の福祉のために滅私奉公するのだ,といえばそれはファシズムになってしまうのだが,しかし公正な社会像をめぐる議論ではなるべく自分の私的利害は反映させない方がいいんじゃないのっていう点はたとえば無知のヴェール論とかでも論じられてきてるわけで,自分の私的利益度外視して各人の考えるあるべき社会像の実現にコミットする行為そ
南スーダンにおける人道危機に際して,自衛隊が韓国軍に弾薬を融通したところ,それが大問題になっているという話。国内から問題視する意見が出てくるのは当然予想がつくにしても,まさか韓国側からクレームが来るとは思っていなかった人が多く(わたしもその一人である),あちこちでは韓国政府を非難する意見が溢れている*1。韓国政府のこの件に対する対応はひどいと思う人は多いだろう*2。わたしも当初は,流石にそれはちょっとないんじゃねえのと思った。 だが韓国側の論理を韓国の新聞の日本語版を通してみた時に,軍拡がどうのこうのという話はまあスルーしておくにしても*3,今後の日韓関係に関わる本質的な問題があらわれているのではないかと感じた。以下,この問題についての韓国の論理をもっとも整理された形で述べている『朝鮮日報』の記事をもとに考えてみたい。なお,わたしは韓国の事情について数冊の本とニュースでしか知らないので,間
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