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ブックマーク / dirk-diggler.hatenablog.com (23)

  • フロム・LA・トゥ・シブヤシモキタ「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    話題の人、バンクシーのドキュメンタリー映画。というよりは、彼の取り巻きで突如として名を知られるようになった「ミスター・ブレインウォッシュ(以下MBW)」についてのドキュメントといった方が正しい。映画が終わりに近づくに連れわかってくるのだが、この「イグジット〜」という作品は、MBWという人物にまつわる面白エピソードを紹介しつつも「みんな思いっきり勘違いしてるみたいだからこの辺でちゃんと言っておかないと」という、バンクシーからの声明文なのかもしれない。 で、これがどういう話なのかというと、実際に起こった出来事の記録映像について話すのに「ネタバレ」という言葉は当てはまらない気がするけど、このドキュメントを「まっさらな気分で楽しみたい」という方は、以下に貼り付けたMBW作品より下の感想はお読みにならない方が無難だと思われます。 端的に言ってしまえば「如何にしてMBWは初個展をうった一晩にして時代の

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  • 父ちゃんがトーチャー「4デイズ」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    「拷問だって?そりゃあいい考えだ。気に入ったよ」 「お前が何を知っていようが知っていまいが構わない。俺はお前を拷問する。情報を引き出すためじゃない。お巡りを拷問するのは楽しいからな。お前の言いそうなことはわかる。お前に出来ることは、速やかな死を願うことだけだ。まぁ、それは叶わぬ願いだけどな」 上記は「レザボア・ドッグス」の劇中でマイケル・マドセン演じるミスター・ブロンドの台詞である。 「宝石店襲撃が警察にバレていたのは、仲間内に裏切り者がいるからだ」と、強盗団の中の内通者を探ろうと、襲撃中に拉致してきた警官一名を散々殴る蹴るした挙句に椅子に縛り付け、「知らない」と一点張りの警官に改めて問いただす。多くの映画ファンの記憶に新しい、92年公開作の中でも最も印象的な1シーンである。スティーラーズ・ウィール「スタック・イン・ザ・ミドル・ウィズ・ユー」が軽快に流れる中、例の「切断シーン」はこの後にや

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  • 小さな石鹸カタカタ鳴った。「ブルーバレンタイン」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    一組の夫婦の関係が崩壊するまでの一日を描いた物語。終わりへと緩やかに進行する現行パートと、二人が交際を始めたばかりの幸せだった時期がフラッシュバックで交互に描かれる。 男女の関係において、決別へと向かう何かのきっかけというのは、おそらくどんなカップルにでもある。そしてそれは、往々にして別れを切り出した方が強く認識したことで崩壊へと向かい、切り出された方は豆鉄砲でも喰らった鳩のような顔でキョトンとしたりするだろう。 「ブルーバレンタイン」では、:シンディ(ミシェル・ウィリアムズ)が夫:ディーン(ライアン・ゴズリング)に抱く感情が、傍観者たる観客にとってはかなり明確な形で描写され、どんどん気持ちが離れていくとは対照的にちっとも気付かない夫、というの主観で進行する。 この「最後の一日」におけるシンディは、熱湯風呂の縁に四肢をかけて「押すなよ!押すなよ!」と繰り返す上島竜平と同じである。彼女

    小さな石鹸カタカタ鳴った。「ブルーバレンタイン」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥
  • 窓に書かれたアルゴリズム「ソーシャル・ネットワーク」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    2人ではじめて1つのピースとなるような、完璧に思えたペアが生み出すプロダクツ。それが「1+1=∞」となり肥大化していく中で、一方の意見で引き入れた外部の人間により決定的な「溝」が生じ、そして決別を余儀なくされる。 ロックバンドの伝記でいえば、ジョンとポールとヨーコの物語がそうであるように、「ソーシャル・ネットワーク」におけるマーク・ザッカーバーグ、エデュアルド・サベリン、ショーン・パーカーの物語も、この定型に見事にはまるように思う。 発端は、ガレージで繰り返されるジャムからではなく、学生寮の窓にマジックで書いたアルゴリズムからだった。書かれるのはコードはコードでもギターのコードではなく、リリースされるのはアルバムではなくSNSで、そしてそれは無料である。 ザッカーバーグ&サベリンに群がるグルーピー的なとりまき、融資を申し出る企業、そして、往年のロックスターのような振る舞いのパーカー。「CD

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  • 呪いじゃなくて贈り物 「ヒア アフター」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    今回は「ヒア アフター」という映画が、いかに優れた脚構造をしているかを少々(核心には触れないようにしますが、なるべく鑑賞後のご一読が望ましいかと)。 ■主な登場人物(以下、wikipediaあらすじより抜粋) フランスの女性ジャーナリストのマリー(セシル・ドゥ・フランス)。彼女は、津波にのまれた時に臨死体験を経験。その時に見た不思議な光景を忘れることができない。 イギリスの少年マーカスは愛する双子の兄を亡くしてしまった悲しみから立ち直れず、兄と再会することを望んでいる。 アメリカ人ジョージ(マット・デイモン)は、かつて霊能者として知られた人物だが、次第に自らの才能を嫌悪、その才能は用いずに生きている。「いったいどうしてこの自分にだけ死者の声が聞こえるのだ?」 この三人は「霊界とのコネクションを求める者」「霊界とのコネクションを断ちきりたい者」の二種類に分類される。 求める者は言うまでもな

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  • The Killer Inside Her 「キック・アス」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    二つの点で、しっくり行かない所がある映画だった。 物語の、恐らく起承転結でいうと「起」の結びの場面。スーパーヒーローに憧れる冴えない高校生:デイヴは、憧れるだけでは飽きたらず、自らヒーローのコスプレをして街をパトロール。そして、偶然にも数名の暴漢に襲われている男性を傷だらけになりながらも助け、その様子を携帯の動画で撮影していた青年はデイヴにこう問いかける。 「すげえな……あんた、名前は?」 「“キック・アス”さ!」 このカット終わりが秀逸で、その言葉をキメ台詞としてフリーズフレイムすると、YouTubeの再生が終わった時のように「Replayする?それとも関連動画を見る?」といった旨のメッセージが表示され、彼のニュース映像に切り替わる。 ここで自分は、この映画はきっと、アンディ・ウォーホル*1がかつて口にした「誰だって15分間は有名になれる」といったような現象が、 「コスプレをしていたりヒ

    The Killer Inside Her 「キック・アス」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥
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    tianbale-battle 2010/12/30
    15ミニッツ影響説
  • Can I Kick It ? (Yes, You Can !) 「インセプション」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    ハッタリの利かせ方が中々痛快な作品でした。「人の頭の中/夢の中に忍び込んで、アイデアを盗み出す/植え付ける」というのがこの映画の主題となっていて、それだけ聞くと「なんだそれ??」と思うでしょうが、その世界の説明を冒頭のエピソードで見事にやってのけ、観客のハートをガッツリと鷲掴みにします。 レオナルド・ディカプリオ演じるコブという男が率いるチーム、このチームで集団催眠のような状態に陥って、寝ている人物(ターゲット)の夢の中に浸入するという、こうして説明を書いている今もその訳のわからなさに「大丈夫?」と自分自身に問いかけたいような気分になってきますが、さらにこの設定が「夢のまた夢のまた夢」というレイヤー構造を成しているという手の込みようで(この夢のレイヤー構造というのが、リンク先をどんどん進んで行って、タブがどんどん増えていく感覚にちょっと似ているんですよね。つまり、新たなタブが開かれた時、今

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    tianbale-battle 2010/07/19
    JGLのイジられ具合と、仕事に対する忠実さがまた良かったですね。
  • 狂気の定義と答え合わせ「シャッター アイランド」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    「ギャング・オブ・ニューヨーク」…「アビエイター」…「ディパーテッド」…… この三作で組んだレオナルド・ディカプリオとの00年代は、マーティン・スコセッシにとって完全に「Lost Decade」となった訳ですが(おまけに「ディパーテッド」のような駄作で功労賞的にオスカーまで貰ってしまう有様)、レオ&スコセッシ第四作目となる作も「どうせ大して面白くないんだろうな・・・」と諦め半分の気持ちながら、しかし!一縷の希望は捨てずに劇場へ駆けつけました。 ところが!今回は凄く良いんですよ!ビックリしました。 濃霧の中、船が徐々に姿を現すファーストカットから「おっ・・・今回はもしかしたら・・・イケるのか?!」と期待を抱き、監獄島を走るジープにグワーンと寄っていく空撮で「デ・パルマか!」と興奮し、その次に大写しになる重厚な雰囲気の精神病院/監獄のセットも気合入りまくりで、今回の主要ステージがほぼ紹介され

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  • 子ども:フルスロットル「マイマイ新子と千年の魔法」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    最近、訳あって、母子家庭について調べたり考えたりすることがありました。 自分を育ててくれた両親というのは、離婚などとは縁遠く、60を過ぎて二人きりで韓国旅行に行ったりするぐらいにはイチャイチャしていて、そもそも子どもをこんな風に育てようとするちょっとアレな両親なので、そういう家庭的な不協和音などは体験したことがありません。 死別ではなく、お互いピンピンしているのに、父親ないし母親が家を出ていってしまう状況というものは、どういうものなのか?コレっぽっちも受け入れたくない状況が、受け入れざるを得ない状況として自分の身に降りかかってきたら、その子どもは一体、どういう行動に出るのか? 「マイマイ新子と千年の魔法」を見たとき、正直に言えば、前半部分で「どうして皆があれほど大絶賛するのか?」がいまいちピンときませんでした。 確かに良い話であるとは思いました。同じ時代を生きてはいないのに共感できる、普

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  • 2009年の映画を振り返る - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    まずベスト5を挙げてみます。 1. 3時10分、決断のとき 2. ダウト〜あるカトリック学校で〜 3. スタートレック 4. イングロリアス・バスターズ 5. アバター 「3時10分、決断のとき」色々グッときました。「アイデンティティー」みたいなバカミスを撮ってた人が、こんな骨太な西部劇を撮れるなんて・・・と率直に驚きました。“忠実な狂犬”チャーリー・プリンスを演じるベン・フォスターが最高だった。原作は未読ですが、不器用な男が信念を貫き通す、という意味ではかなり忠実にエルモア・レナードのテイストなのではないでしょうか。 「ダウト 〜あるカトリック学校で」フィリップ・シーモア先生の色気が凄かった・・・・・・。彼とメリル・ストリープの演技合戦(教会で彼女たった一人だけ十字を切らないシーンが凄い!)を、脇でオタオタしながら見守るエイミー・アダムスという構図も面白かった。 「スタートレック」もう

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  • 飛び出すじいさんと飛び出さないじいさん「カールじいさんの空飛ぶ家」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    じいさん四角い!子供丸い!鳥がカラフルでデカイ!犬が喋る!狂った老人!(カールじいさんではない)…などなど、それだけで色々楽しめる作品だけど、それ以前に脚がとても良く出来ている作品。 各所で指摘があがっていた通り、「自暴自棄の老人が少年と共に異世界に踏み出す」という点で見れば『グラン・トリノ』と基的な構造は同じである。 『グラン・トリノ』と『カールじいさん』の最大にして微妙な差異は“少年”の存在、その在り方であろう。 コワルスキーじいさんは(以前自分も書いたが)『東京物語』同様、に先立たれ、すでに巣立った子供たちにはそれぞれの家庭があり、そして悲しいかな、実の子供たちに疎ましがられている。そこにアジア系の隣家という異世界から、隣人である少年タオが現れる。『グラン・トリノ』はいわば、子育てに失敗した親が、子の代替である少年に再教育を施す物語でもあると言える(床屋での一連のやり取りを見て

    飛び出すじいさんと飛び出さないじいさん「カールじいさんの空飛ぶ家」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥
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    tianbale-battle 2010/01/18
    >「おそらくこうした女性観の違いが、二人のじいさんの間のけじめのつけ方で、明確に表れている(ような気がする…)。」 / なるほど~。
  • フューチャー・イズ・リトゥン/アンリトゥン「スター・トレック」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    結構前に「スター・トレック」を観ていました(@109シネマズMM)。 子供時代に金曜ロードショーとかで劇場版を幾つか観た記憶はあるのですが、肝心の内容はまるで記憶に無いので、完全に初心者という状態での鑑賞でしたが、物凄く楽しめました! 冒頭、予告でも散々フィーチャーされていた「お前(カーク)の父親は自らを犠牲にして800人の命を救った」というエピソードで始まるのですが、もうベタもベタ!無事逃げ出したに「赤ちゃんの名前は何にする?」と聞かれ、沈み行く船に一人残された夫が「君のお父さんの名前って、まさかサイベリアス?そりゃないよ〜」と返すやり取りとか、もうそれこそこの手のSFモノで100万回ぐらい観たであろうエピソードなのにグッとくる、というのは、やはり監督であるJJエイブラムスという人の手堅さを象徴しているように思えました。 で、その若きカークが、色々あった末に「放蕩息子の帰還」といった具

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    tianbale-battle 2009/07/03
    「断る力」はバルカン人の挨拶だったのね。
  • とり残されて「レスラー」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    「レスラー」を観ました(@シネマライズ)。 ランディ“ザ・ラム”ロビンソンは80年代に活躍したプロレスラー。そんな彼も今では老体に鞭打ち、小規模な地方興行に出場して稼ぎを得ている毎日で、それもスーパーマーケットのパートタイムで働く傍らに、という有様。ある日、ランディは長年使用してきたステロイドが原因で心臓発作を起こし、病院に運ばれてしまう。「復帰は死を意味する」と医者に釘を刺されたランディは引退を決意。しかし、リングを奪われ、リングの場外での暮らしはランディを徐々に追い込み、死が明らかなのがわかっていながら、彼はかつてのライバル:アヤトーラとのリ・マッチに出場することを決意するのだが・・・。というお話。 ストーリーとしては「2時間ドラマもかくや」という程、ベタもベタ。しかしそこに息衝く人々は、どうしようもなくリアルで、哀れで、可笑しく、そして愛おしい。監督のダーレン・アロノフスキーという人

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    tianbale-battle 2009/06/18
    見たい
  • デトロイト物語「グラン・トリノ」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    「グラン・トリノ」を観ました(@TOHOシネマズ横浜)。 タイトルロールの後、すぐさま描かれる「の葬式のシーン→息子夫婦&その子どもたちとの不和」という辺りを観て、もしかしたらこれは、イーストウッドにとっての「東京物語」なのではないか?と思いました。 「東京物語」の終盤にあったとの別離で「グラン・トリノ」は幕を開け、血の繋がりのないモン族の隣人たちを、最初こそ偏見に凝り固まってた目で見ていた主人公の老人:ウォルトは、彼らとの交流を深めていく過程で「実の家族と接するより気が楽だ」というようなことを呟きます。これは笠智衆が、亡き息子の嫁である原節子に対して「(実の子どもたちより)あんたが一番わしらによくしてくれた」という構図と符合します。 ただ、ウォルト・コワルスキーという老人は、子どもたちの家々をたらい回しにされ、挙句に熱海の温泉地に追いやられても決して怒ることはない寛容さとは対極にある

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  • 「地獄のバスターズ」を観ました。 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    id:samurai_kung_fuさんにお借りしたビデオ。 タランティーノのフェイバリットとのことなんですが、imdbを見ると2006年に監督作としてこの作品の原題「THE INGLORIOUS BASTARDS」がクレジットされています。恐らく純然たるリメイクにはならないでしょうが。 第二次大戦下、殺人などを犯したならず者たちが、収容所へ護送される所からお話は始まります。「はぁ〜あ、俺たちはこれから熾烈な前線に飛ばされるのにお前らはのうのうと収容所かよぉ〜」と冷かす白人兵に、ブラック・シーザー改めフレッド・ウィリアムソンが一言。 「オメエ、俺が殺した軍曹にそっくりだなぁ。 ま、もう一人殺したところで、俺の銃殺刑に変わりはないけどな(ニヤリ)」 もうあの顎オデコがニヤニヤしてる様が容易に想像できますね。このならず者たちが、ひょんな事から脱走し、レジスタンスと共闘してナチスのV2ロケットの

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  • 放浪記(でんぐり返りはナシ) 〜イントゥ・ザ・ワイルド〜 - S-killz to pay the ¥.

    「イントゥ・ザ・ワイルド」を観ました(@109シネマズ)。 1992年、アラスカの大地にうち捨てられた廃バスの中で、一人の若者の遺体が発見される。彼の名はクリス・マッカンドレス。DC郊外の高級住宅街で育ち、父はNASAのエンジニアという裕福な家庭に育った彼が、何故文明を拒絶し、北の荒野で死に絶えたのか?事件当時、全米でもセンセーショナルに報じられた事件をジョン・クラカワーが小説にし、それを10年がかりでショーン・ペンが映画化したという意欲作。個人的には今年のベストに大きくい込んでくるであろう大傑作でした。 まず、鑑賞前の懸念点として、「自分探しが止まらない」のような(注:誤解されやすいのですが、著者速水は、そうした若者を否定も肯定もしていない)を読んでしまった33歳の自分が今、はたして「IDやクレジットカードや紙幣を燃やし、自らを“アレグザンダー・スーパートランプ(超放浪者!)”と名乗

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    tianbale-battle 2008/09/18
    「これは、通過儀礼に失敗した若者の物語です」
  • ツワリ・ティーンエイジ・ライオット 〜ジュノ〜 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    「JUNO/ジュノ」を観ました(@109シネマズMM)。 16歳の女の子:ジュノは、同級生のポーリーと出来心でワンナイトアフェアを楽しんだら見事命中!さて困った!産むの?堕ろすの?どうすんの?!というお話。 「ナポレオン・ダイナマイト」的な、妊娠に端を発したティーン目線の青春ドラマ/コメディ、というような感想をいくつか見かけましたが、実際には「ナポレオン〜」との共通点といえば「郊外が舞台」「オフビートなテイスト」という二点ぐらいで、まさか「ジュノ」が世代論的なものまで問い掛けてくるとは思ってもみませんでした。 先にも記したように、「妊娠」はあくまでもシチュエーションとして、それ以上でも以下でもなく、「妊娠が発覚してから」のドタバタは潔くすっ飛ばし、ジュノの家族、養子縁組に決まったカップル、お腹の子の父親であるポーリー、親友の女の子、などなど、新たな状況下でいかに人間関係の構築を計るか、とい

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  • 「大日本人」と「お化粧しないは不良のはじまり」と「芸術起業論」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    ヨネログさんのこのエントリで知りました。このの装丁が、あの映画のチラシ/ポスターとよく似ている件について。 白い帯?の幅とかほとんど同じ。目一杯の顔のアップを横切る形で構図を切って、更に縦にロゴを入れる、って、割りとよくあるデザインなのかも知れませんが。 追記:NH2さんの情報提供により追加しました。これは見覚えがあります。ちなみに発売年でいうと「お化粧〜」が2006.2、「芸術起業論」が2006.6、「大日人」の公開が2007.6、となっております。

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  • スケアリーウィッグの謎 〜NEXT ネクスト〜 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    「NEXT ネクスト」を観ました(109シネマズMM)。 なんかこの画像だとトレント・レズナーみたいだな。 でも、髪型がどーみてもヅ(ry 2分先にピーター・フォークが! ジェシカ・ビールをナンパするところでは、ちゃんと隣のカップルにもウケた(男:オネエ系 女:ギャル)。 でもって、あのナンパするダイナーは「パルプ・フィクション」のダイナー(「アイラヴユー、パンプキン」「アイラヴユー、ハニーバニー」)ですよね?!!内装を見て「はて、どっかで見憶えが…」と思ったけど外観見て確信した(そうですよね?)。 「お姉ちゃん。あのお兄ちゃん、お姉ちゃんのことが好きなの?村の誰々が誰々のことを好きなんだけど、あのお兄ちゃんと同じ目をしてるの」→フッとニコラスの方を向くジェシカ→微笑んで手を振るニコラスのバストアップ→観客一同大爆笑。 増えるニコラスくん。 「…間違えた!!!」ズコーーー いまだにニコラス

    スケアリーウィッグの謎 〜NEXT ネクスト〜 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥
    tianbale-battle
    tianbale-battle 2008/05/14
    「赤ちゃん泥棒」のときのニコさんは本当イケ面だったな~。髪型も含めて。
  • 怪獣と嘘とビデオテープ 〜クローバーフィールド〜 - S-killz to pay the ¥.

    「クローバーフィールド/HAKAISHA」を観ました(@相鉄ムービル)。 以下、どうってことない感想ですが、未見の方はスルー推奨で。 冒頭「お前、彼女に当の気持ちを伝えないままで良いのかよ?!そんなんじゃ、お前の及び腰の恋愛感は日に行ったって変わらないゾ!」みたいなやりとりがあって、「童貞。をプロデュース」かよ!と思った。 そして、こんなに青臭くて危機意識と危機管理能力が足り無すぎるボンボンを副社長として召喚したのは一体どこの「ど・ベンチャー」ですか? 自由の女神の切株ゴロンゴロン。やっぱみんな携帯で撮るんだよな…という辺りに親近感が。 電気屋で絶賛火事場泥棒中!→テレビを抱えた男たちが呆然としている→電気屋のモニタに生中継の地獄絵図が…っていう演出は良かった。 ハッド(カメラを回す彼)良いヤツだよなぁー。好きだった女の子がえらいことになっちゃっても気にしないし、ロブ(上記のボンボン副

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