2022年9月、世界で初めて人を乗せる4足歩行ロボットが誕生した。大きさは全長約3.6m、全幅約2.0m、高さは約2.1mと軽自動車よりも大きい。その背中に最大4人を乗せ、象のようにゆったりと歩き回る。 開発したのは遊戯機械を手掛ける三精テクノロジーズ。富士急ハイランドやナガシマスパーランドを始めとした世界各地の遊園地に数多くのジェットコースターやメリーゴーラウンドを納めている。誰もが1度は同社の乗り物を目にしたことがあるのではないか。 三精テクノロジーズがロボットに手を広げたきっかけは経営トップの「面白いものを造ろう」という言葉だった。足で歩く乗り物は見た目も乗り心地も、ジェットコースターなどの車輪で動く通常の遊具とは全く異なる。かつてない挑戦の裏側を、4足歩行ロボット開発のプロジェクトリーダーを務める同社CTOの宮﨑和也氏が語る。 本セッションではロボットが動く仕組みを解説する他、ロボ