【4月2日 AFP】制御不能に陥った中国初の宇宙実験室「天宮1号(Tiangong-1)」が2日に大気圏へ再突入して大部分が燃え尽き、破片が南太平洋に落下した。南太平洋には地球上で最も陸地から離れた地点があり、そこは大気圏に再突入した宇宙機を落下させる「宇宙の墓場」となっている。 チタン製燃料タンクやその他の宇宙ごみ(スペースデブリ)が落下するその地点は「海洋到達困難極」とされており、宇宙愛好家らの間では仏SF作家のジュール・ヴェルヌ(Jules Verne)の作品に登場する船長の名にちなんで「ポイント・ネモ(Point Nemo)」と呼ばれている。ネモはラテン語で「誰もいない」という意味だ。 ポイント・ネモから最も近い陸地は南太平洋の英領ピトケアン諸島(Pitcairn Islands)、イースター諸島(Easter Islands)の島、南極のメイハー島(Maher Island)で、