児童ポルノ禁止法改正案の審議が、6月4日の衆議院法務委員会で行われることが決まったようです。今の国会の会期中に、児童ポルノ禁止法改正案が可決されるのはほぼ確実ではないかと思われます。 今回の改正案の焦点は、児童ポルノの単純所持(児童ポルノを購入したり、ダウンロードしたりして、単に所持している行為)を処罰するかどうかということです。この単純所持の犯罪化についての危険性はすでに多くの人が発言されていますので、ここでは「児童ポルノ」の定義についての改正が提案されている点を問題にしたいと思います。 私は、この新しい定義は、児童ポルノ問題について最悪の結果をまねくおそれがあると思っています。 改正案の具体的な中身については、すでに公になっていますので、問題となる定義の部分について見ておきたいと思います。 児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律の一部を改正する法律案要綱 ■