7月11日投開票の参院選に向け、主要政党がテレビCMを活用する中、自民党が谷垣禎一総裁出演の政党CMのほかに、無党派層にも人気がある小泉進次郎衆院議員が登場するバージョンを制作したことが29日、わかった。同党は30日、正式発表する。 無党派層の取り込みを狙ったイメージ戦略で、すでに同党はテレビ各局に放映を打診済み。だが、日本民間放送連盟(民放連)の放送基準には、政党CMの出演者について「党首または副党首に限る」との規定があるため、自主判断で放送を断る意向の局と、広告売上として受け入れる意向の局に分かれるなど、各局は対応に苦慮している。 ただ、放送法には具体的な内容についての規定はなく、内容が政治的に適合であるかどうかは各局の判断に任されている。放送の自由を保障する立場から、総務省は「一義的には放送局自身が判断すること」としている。 在阪の民放関係者は「党首以外の政党CMは前例がなく、困惑し