ことし4月に閉館した交通科学博物館(大阪市港区)の解体作業が進んで館内に展示されていた0系新幹線が屋外から見えるようになり、見物客を集めている。2016年春に開業する京都鉄道博物館(京都市)に移されるまで“無料公開”が続く予定だ。 車両先頭部分の丸い形状から「団子鼻」の愛称で親しまれた0系は、白と青を配色した流線形の車体。東海道新幹線が開業した1964年に登場し、08年の引退後も根強い人気がある。 現在、0系に出会えるのは鉄道博物館(さいたま市)などの施設やイベントに限られているとあって、JR大阪環状線の弁天町駅構内や近くの歩道から0系が見られるようになった10月下旬以降、日に日に見物客が増えている。博物館を管理するJR西日本によると、0系の京都鉄道博物館への搬出時期は未定という。 大阪市在住の主婦滝本真由美さん(35)は「見えるとは知らなかった。なんだか得した気分」と、長男(7)を抱き上