売上高7.5%減にも関わらず、営業利益で63億円の黒字へとV字回復を果たしたセガのコンシューマ事業。米国市場が大きく落ち込んでも、開発タイトルの絞り込みやリストラをいち早く取り組んできた結果が数字に表れた格好だ。こうした守りの戦略を展開する一方、オンラインゲームへの取り組みを活発化させるという。国内外のコンシューマ事業を統括する鶴見尚也常務取締役・CS事業部長に、2010年の見通しについて聞いた。 (聞き手:渡辺一正) 鶴見 尚也(つるみ・なおや) 常務取締役 CS事業部長 「開発タイトルを絞り込み、相当な覚悟でリストラを実行してきました」 (写真:中村宏) (画像クリックで拡大) ――2009年度を振り返って、どんな1年でしたか? 鶴見氏:セガはこの2年間、ビデオゲーム事業について見直しをしてきました。おそらくほかのゲーム会社よりも早いタイミングで、事業の見直しを迫られたと思っています。
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