滋賀県の嘉田由紀子知事が旗揚げした「日本未来の党」。「みどりの風」は党所属国会議員七人のうち、参院議員四人は残留し、前衆院議員三人は新党に合流することを決めた。三人は未来の党で衆院選を戦うが、当選した場合、みどりの風は復党させる意向を示している。法的に可能なのか。 (中根政人)
滋賀県の嘉田由紀子知事が旗揚げした「日本未来の党」。「みどりの風」は党所属国会議員七人のうち、参院議員四人は残留し、前衆院議員三人は新党に合流することを決めた。三人は未来の党で衆院選を戦うが、当選した場合、みどりの風は復党させる意向を示している。法的に可能なのか。 (中根政人)
幕末から大正期の港町・横浜の貴重な資料を保有している横浜開港資料館(神奈川県横浜市中区日本大通三)で、収蔵スペースが限界にきている。市の担当課は新たな収蔵庫確保の検討を始めたが、財政難でままならない。資料館側は「寄贈資料の受け入れができなくなると、横浜の歴史が消えていく」と危機感を抱いている。 (中沢誠) 収蔵庫の棚の上にまで積み上げられた古文書は、天井に届きそうなほど。廊下には収蔵庫からあふれた段ボール箱が並ぶ。開港資料館三階と地下一階にある収蔵庫は満杯状態だ。やむなく空調設備のない敷地内の倉庫や、大黒ふ頭(横浜市鶴見区)の貸倉庫に暫定的に収蔵している。 開港資料館は、日米和親条約が結ばれた場所に一九八一年開館。市の委託で外郭団体が運営している。英国総領事館だった旧館と新館に、公文書や新聞雑誌、浮世絵など横浜にまつわる資料を収蔵・展示する。ペリー入港の絵巻といった幕末の貴重な資料も多い。
森喜朗元首相が産経新聞のインタビューに興味深い内情を暴露していた。昨年四月の都知事選に出馬する意思のなかった石原慎太郎知事を、前自民党幹事長で長男の伸晃氏と二人で説得したという▼「ここで降りたら党幹事長でもある伸晃君のためにならない。彼の首相の芽はなくなるよ」。森さんのこの言葉が効いたのだろうか。夜中まで説得して翻意させたという。石原さんは「必ず息子を頼むよ」と言ったそうだ▼総裁選で森さんが伸晃氏を支持したのには、そんな事情があったらしい。息子が総裁になれなかったことで事情は一変したということだろうか。親バカという「我欲」から四期目の知事選に出馬した石原さんがきのう、任期半ばでの辞職を表明した▼大津波を「天罰」と表現した(翌日に撤回、陳謝)暴言にもかかわらず、大震災後の強いリーダーを求める都民の強い支持を受け、「東京から国を変える」と胸を張った人は「東京のために国政でやらなければならない」
東京都千代田区の景観まちづくり重要物件に指定されている大正時代の銅板建築「柏山(かしやま)邸」(神田須田町一)が十月、老朽化のため取り壊される。将棋の駒のようなユニークな形の「マンサード屋根」を持つ建物を記憶にとどめてもらおうと、近隣にある大学の学生らが「お別れ会」を企画、パネル展示やライトアップなどで、およそ九十年の歴史の幕引きをする。 (井上幸一) 神田のオフィス街にある木造三階建ての建物は、交通博物館があった旧万世橋駅跡地の目の前に位置する。正確な年月は不明だが、大正期の建造とされ、家の正面部分に、現在は薄緑色になった銅板が張られている。屋根は勾配が上部は緩く、軒に近い方で急に折れ曲がっている。 この十七世紀のフランスの建築家が考案したマンサード屋根と、銅板との組み合わせは珍しく、区が重要物件に指定した。 戦時中、付近一帯は空襲を免れ、戦後は一階でボタンやジッパーなどを扱う洋服の裏地
東京湾最奥部の浅瀬・干潟の三番瀬。浦安市寄りに位置する猫実(ねこざね)川河口域には、潮が引くと姿を現す広大な天然のカキ礁がある。周囲に広がる泥干潟とカキ礁には、多様な生き物が暮らしている。この海域の自然の実態を知ろうと活動を続ける「三番瀬市民調査の会」(伊藤昌尚代表)の八月の調査に同行させてもらった。 (小川直人) 島が見えた-。市川市塩浜から船で猫実川河口域に近づくと、浦安市側の護岸近くに黒い“島”が現れた。島を目の前にすると、無数のマガキが連なったカキ礁だと分かる。あちこちでカキが潮を吹く。エサを探すキアシシギもいる。 会によると、カキ礁の面積は約五千平方メートル。タワー状にカキが積み重なり、高い所は八十センチにもなる。カキ礁がいつから存在するかは不明。会が調査を始めた約十年前に比べ、少し大きくなった程度だという。 カキ殻の間からカニや貝類が顔を見せる。カキ殻をめくると、県レッドデータ
一九一〇年一月に高崎市内でオオカミが駆除されたという新聞と雑誌の記事を、吉岡町にある北群馬渋川郷土館長の小山宏さん(75)=渋川市=が見つけ、「その五年前の一九〇五年に絶滅したとされるニホンオオカミだった可能性がある」とみて、骨や皮などの遺骸を探している。 (伊藤弘喜) ニホンオオカミは一九〇五年に奈良県東吉野村での捕獲を最後に記録がなく、絶滅したとみられている。小山さんは二〇〇七年、知人に一九一〇年三月二十日発行の狩猟雑誌「猟友」に「上州の狼退治」と題した記事が載っていたことを教わった。 記事には片岡村大字寺尾(現・高崎市)の山林で「大なる狼棲(す)み時々近郷に出(い)で田畑を荒す事夥(おびただ)しく…同村猟師廣瀬重吉(33)が…一月二十八日夕銃を肩に山深く入り今か今かと息を殺して待つ程もなく例の狼ノコノコ出で…十五発にて打止めた」とあった。
東京電力が四月以降に実施する企業や官公庁向けの電気料金値上げをめぐり、関東地方知事会長の横内正明・山梨県知事や上田清司・埼玉県知事らが二十八日、都内で東電の西沢俊夫社長に「人件費の削減や経営合理化が先決だ」と迫り、値上げの中止を要請。その上で値上げの根拠を問いただしたが、話し合いは平行線に終わった。
東海道新幹線の初代「のぞみ」号として一九九二年にデビューした300系車両が三月、引退する。六四年開業時の0系、二代目の100系はすでに現役を退き、今の主流は高速性、環境性を兼ね備えたN700系。二〇二七年の東京-名古屋間開業を目指すリニア中央新幹線で走るL0(エル・ゼロ)系車両の開発も進み、高速鉄道技術の進化は続く。 (鎮西努) 「寂しいですが、二十年間お疲れさまと言ってあげたい」 JR東京駅の新幹線ホーム。東京第二運輸所助役の高塩博幸さん(49)が出発する300系を見やりながらつぶやいた。 二十年前の九二年三月十四日。この日朝六時十二分、記念すべき「のぞみ」の初列車が東京駅に向け、新大阪駅を出発した。300系車両のデビュー。二十九歳の若手運転士だった高塩さんは運転を任された。「加速が心地よく、運転しやすかったのを覚えています」 車掌業務で車内を検札して回ったときのこと。小学生の男の子がち
航空自衛隊の次期戦闘機(FX)にF35(米ロッキード・マーチン社)が決定したことについて、野党・自民党の石破茂元防衛相は本紙のインタビューに「極めて異様な選定というほかない。予算委員会で追及の目玉にする」と政府を批判した。 石破氏は、防衛省で二〇〇七年にFX選定が始まった当時の防衛相。「(今回候補になった欧州機の)ユーロファイターを『当て馬』にせず、真剣に選定するよう指示したが、今回ははじめから米国製ありきだった。背景に普天間飛行場問題の迷走があり、米国に配慮したのだろう」と述べ、公正な選定ではなかったと指摘した。 F35の特徴について「(レーダーに映りにくい)ステルス機といってもF35は対地攻撃が専門で、日本に必要な防空戦闘機ではない。国内生産が制限されるF35の選定により、戦闘機の製造基盤も維持できない。しかも開発の遅れから納期遅れは確実。なぜF35なのか疑問だらけだ」。
環太平洋連携協定(TPP)交渉について、米通商代表部(USTR)の高官が、日本の参加を認めるには米政府・議会の非公式な事前協議が必要で、参加決定に時間がかかるため「受け入れが困難になりつつある」との認識を示していたことが、日本政府の内部文書で分かった。正式協議を合わせると米議会の参加承認を得るのには半年間程度が必要な見込みで、早期参加表明しても来夏にまとまる予定のルール策定作業に実質的に加われない可能性も出てきた。 日本に有利な条件を得るため早い参加が必要、というTPP推進派の主張の前提条件が崩れかねない状況だ。 野田佳彦首相は、今月十二、十三日にハワイで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で参加表明を行いたい意向とみられ、民主党内で調整中。表明すれば、これが最速となる。 日本政府は、米国の承認手続きに関連し、米議会の了承には最低九十日間の協議期間が必要としていたが、事前協
【カイロ=今村実】最高指導者だったカダフィ大佐による体制が崩壊したリビアで、反カダフィ派の勝利を決定付けたのが、八月二十日夜の電撃攻撃「人魚の夜明け作戦」だ。カダフィ派の堅固な守りで攻略に数カ月かかるとみられた首都トリポリは、わずか一日余で陥落。反カダフィ派の部隊幹部らが本紙の電話取材に応じ、周到な準備を進めた舞台裏を明かした。
【北京=朝田憲祐】中国の高速鉄道計画で、鉄道省は当初、国産の高速鉄道「中華の星」の開発を目指したが、劉志軍・前鉄道相が計画を変更、日欧の技術を活用したことが四日までに明らかになった。中国紙・南方週末が報じた。鉄道省は六月末、北京と上海を結ぶ高速鉄道の開業後、「全て自主開発の技術」と主張している。 「中華の星」開発計画は一九九〇年代に始まり、当時の国家計画委員会が二〇〇〇年に策定した重点産業化項目に「完全自主開発による高速列車」と盛り込まれていた。 だが、〇三年に鉄道相に就いた劉氏は〇五年の会議で「中華の星の最高時速は百六十キロでしかない」との理由で研究開発中止を決定。日本やドイツ、フランスなどの技術を導入する方針に切り替えた。〇六年には中華の星を導入した山海関(河北省)-瀋陽(遼寧省)の営業運行をわずか一年で終了させた。
全日本空輸とマレーシアの格安航空会社(LCC)のエアアジアは二十一日、共同出資でLCCの新会社「エアアジア・ジャパン」を設立すると発表した。成田空港を拠点とし、国際線と国内線で二〇一二年八月の就航を目指す。 新会社の資本金は五十億円の予定で、全日空が67%、エアアジアが33%を出資。機体の塗装やロゴなどは赤色を基調としたエアアジアのものを使用する。 全日空の伊東信一郎社長は「エアアジアのノウハウを取り入れることで、事業を早期に立ち上げることができると判断した」と説明。エアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)も「単独での参入ならば空港の問題や規制があり、もっと時間がかかったと思う」と共同出資の意義を述べた。運賃については、伊東社長が「従来の半分から三分の一が目標」としたのに対し、フェルナンデス氏は「エアアジアの運賃は一時間あたり三十ドル(約二千四百円)ぐらい。大阪に三十ドル
【ニューデリー共同】インド南部ケララ州の州都トリバンドラムにあるヒンズー教寺院「スリー・パドマナーバスワーミ寺院」の地下室から4日までに大量の金貨や宝石などが見つかった。寺院側は200億ドル(約1兆6千億円)以上と主張している。ロイター通信やインド紙タイムズ・オブ・インディアなどが伝えた。 タイムズ・オブ・インディアなどによると、150年近く閉ざされたままだった寺院地下の4部屋を調査したところ、金貨約1トン、金装飾品約1トン、ミャンマーやスリランカ産出の大量のダイヤモンド、エメラルドやルビーなどで飾られた神の像などが見つかった。
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