人権をめぐる2017年の動き 国会は、テロなど重大な犯罪の共謀行為を新たに対象に含めた組織的犯罪処罰法等の一部改正を可決した。市民、市民団体、学者らから、人権の侵害につながるとして激しい批判を受けていた。大阪市は、同性カップルを里親と認定し、札幌市は同性のパートナーを公認する制度を導入した。沖縄平和運動センターの山城博治さんが長期間勾留され、司法の公正さが懸念された。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との関係が疑われることを理由に授業料無償化の対象外としたのは違法だとして、朝鮮学校が起こした訴訟で、大阪地方裁判所は学校側の主張を認めた。死刑の執行は、今年もあった。 レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・インターセックス(LGBTI)の人びとの権利 性的指向や性自認に基づく差別が続く中で、複数の地方都市が、前向きな対応を取った。大阪市は、保護者の不在や虐待のリスクがある子ども