米の消費拡大をめざす自治体が購入補助を出す三洋電機のGOPAN=大阪市内 米の消費拡大をめざす自治体が、米粒から手軽にパンが作れる三洋電機のパン焼き器「GOPAN(ゴパン)」の購入補助策を次々と打ち出している。特定の家電製品に限定して公費で補助するのは異例だが、「米どころの思いが表れた施策」(農林水産省)といえそうだ。 23日午前、福島県湯川村の湯川村公民館で、ゴパンの購入補助を受けられる人を決める公開抽選会が開かれた。100人の枠に272人が応募。村の担当者が箱の中から100人分の番号札を引いて決めた。 湯川村では、ゴパンの購入を決めた村民を対象に店頭想定価格(5万円)の半額を補助する新制度を2月に導入。同村は県内きっての米どころだが、減反政策で作付けが減るうえ、福島第一原発による風評被害もあり、米の消費拡大へゴパンに目を付けた。大塚節雄村長は「湯川村は原発から100キロ離れていて