先日、松尾豊先生の「人工知能は人間を超えるか」を読んでいたら、人工知能の高度化によりなくなる仕事の例として、広告業界が挙げられていた。私の働く業界である。 人工知能がいつ私の仕事を奪うかはさておき、広告業界がこの十年ほど、デジタル分野の拡大により大きな変化を迎えていることは間違いないだろう。テレビや雑誌からインターネット、モバイルへ、というデジタルシフトは、言い換えればデータシフトである。実際にGoogleやFacebookの広告を試してみると、設定項目は多岐に渡り、また広告配信後に得られるレポートが大量の数字で溢れていることに気付くだろう。それはテレビや雑誌の広告とは全く異なる性質のものである。 かつて、広告を作るということは、素材を作り、配信チャネルを選ぶことであった。起用タレント、デザイン、キャッチコピーなどにより素材が決まる。チャネルのほうは、テレビであればどの局でどれだけのボリュ
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