震災から3年後、被災地の人が感じた寂寥感 ——震災風俗嬢の取材に対して、不謹慎だという反発や批判はありませんでしたか? あれは、2012年1月でした。石巻の居酒屋で知り合って親しくなった地元の男性に「風俗の取材なんてしても仕方ない。もっと被災地のためになるような取材してほしい」と怒られた経験があります。私自身も震災の傷跡が生々しい時期に、性風俗取材は地元の人たちの気持ちを逆撫でする行為なのかもしれない、と後ろめたさを感じた経験でした。 しかし2年後、その男性と再会したときには「風俗でもなんでも、石巻を取り上げるのなら、どんどん取材して」と態度が軟化していた。2014年くらいになると石巻を訪れる報道陣も減り、メディアが取り上げる頻度も減っていったんです。彼は潮が引いたあとのような寂寥感を覚えていたようなのです。地元の人たちは「取り残された」「忘れられた」と感じていた。だから、たとえ性風俗でも

