宇宙艦隊と名付けられてはいるが、ソビエト宇宙艦隊は銀河間対戦用に作られたわけではなかった。とはいえ、最先端の艦船は宇宙探査に計り知れない貢献をした。 1950年代末から1960年代にかけて、ソ連は宇宙計画を活発に発展させていた。宇宙システム制御センターは、宇宙船や人工衛星がソ連上空の軌道にある時のみ効果的にそれらを追跡し制御することができた。他の軌道上ではどの宇宙船や衛星も指示の「圏外」にあった。ソ連は世界中に追跡センターを建てる必要があったが、海外に領土はなかった。そこで提案されたのが、この目標の達成に船を使うことだ。かくしてソビエト海軍宇宙艦隊が誕生した。