ものを分解すると今まで知らなかった「世界」が見える。わたしがそんなワクワクする世界の扉に手を掛けたのは、大学生の頃でした。 大学の電子工作の授業の成果物で、「100回振ったら止まる目覚まし時計を作ろう」と計画していましたが、振る動作をどういう方法で検知すればいいのか分かりませんでした。授業にアシスタントで入っていた先輩へ相談したところ、「万歩計を分解して、そのパーツを使えば良いんじゃないか」というアドバイスをもらい、初めて既製品の分解にチャレンジすることになりました。 万歩計を分解すると、歩数をはかる振り子のようなものが入っていて、実際に振ってみると「カチカチ」と音がなって、「カチカチ」となった分だけ歩数が測定されます。 この時、仕組みに感心するとともに、万歩計は使ったことはあったはずなのに、仕組みを全く知らなかった自分に気づきました。機能の恩恵だけ受けて、仕組みの部分は自分の中でブラック