Bloombergの報道によれば、ドイツ最大のエネルギー(電力&ガス)企業のエーオンは、余った電力を水素に変換し、既存の天然ガス供給網に混ぜて流す計画を発表した(プレスリリース)。 風力発電は比較的安価ではあるが、電力需要と無関係に発電するために電力が余ることがあり、場合によっては一時的に発電を止める(解列する)必要がある。ドイツではこうして無駄になった電力が年間合計127GWh(2010年の場合)に達し、無視できない量になっている。蓄電技術を使えば貯めておけるが、コストが高め。水素に変えても、専用貯蔵施設を造るとコストがかかる。 今回の計画は電気分解で製造した水素を、既存の天然ガス供給網に流して使うという所が新しい。既存の天然ガス供給網を使うので追加投資額が抑えられ、また水素は5%までならば何の問題もなく混ぜられる。中期的には15%に上げられると見込んでいるが、これはドイツの再生可能エネ