トルコのイスタンブールで開催されている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は17日、国立西洋美術館本館(東京都台東区)を含む7カ国17資産で構成される「ル・コルビュジエの建築作品」の世界文化遺産登録を決めた。近代建築運動を世界に広めた点などが評価された。国内の世界文化遺産は昨年の「明治日本の産業革命遺産」(福岡など8県)に続いて16件目。自然遺産も含めた世界遺産は国内20件目となる。 【写真特集】国立西洋美術館の軌跡 開館当時から今まで ル・コルビュジエ(1887~1965年)は20世紀を代表するフランス人建築家。合理的、機能的なデザイン原理を追求し、20世紀の建築、都市計画に大きな影響を与えた。国立西洋美術館本館(鉄筋コンクリート地下1階、地上3階建て。延べ床面積約4400平方メートル)はコルビュジエが日本で手がけた唯一の作品で、59年に完成。らせん状の階段や1階部分を柱だ