オウム事件の裁判 すべて終了へ 11月21日 10時52分 オウム真理教の元幹部で地下鉄サリン事件のサリンを製造した遠藤誠一被告の死刑判決が、最高裁判所で確定することになりました。16年にわたったオウム真理教による一連の事件の裁判は、終わることになります。 オウム真理教の幹部だった遠藤誠一被告(51)は、地下鉄サリン事件で使われたサリンを製造したほか、松本サリン事件などにも関わったとして、殺人などの罪に問われました。1審と2審が死刑を言い渡したのに対し、弁護側は「教団の代表だった麻原彰晃、本名・松本智津夫死刑囚の指示に逆らえない心理状態だった」なとと主張して、上告していました。21日の判決で最高裁判所第1小法廷の金築誠志裁判長は「科学の知識を利用して、地下鉄サリン事件ではサリンの製造に主体的に関与し、犯行に欠くことのできない重要な役割を果たした責任は極めて重大だ。今なお深刻な健康被害に苦し