テレビを同じ姿勢で長時間見ると、静脈血栓塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)で死亡するリスクが増加することを、大阪大のチームが約八万六千人のデータ解析で解明し米医学誌電子版に二十七日発表した。 一日五時間以上見るとリスクは二時間半未満の二・五倍。脚を動かさず血流が滞り血の塊(血栓)ができたのが原因とみており、意識して動くことや脚のマッサージ、水分摂取を勧めている。 こうした因果関係を大規模調査で示したのは初めてと説明している。エコノミークラス症候群は、長い時間同じ姿勢で座っていて脚などの血管にできた血栓が血流に乗って肺の血管で詰まり、胸痛や呼吸困難を起こす。これまで、テレビを長時間見た後の発症例が報告されているという。